あいり

あいり

ものづくりの本が好きです 最初はソーイングだったのがだんだん手を広げてしまい 最近はDIYの本を読んでます

@a_iri

さんの書評2017/10/18

自分一人で半年で作る家の考え方とその作り方。震災以降の本ですね、これは。

読書メーターリンクが違う本になってるような…??
それはともかく、数あるセルフビルド本の中でもこの本が面白いところは、「これからセルフビルドをする人に向けての基本の考えた方」を示した所だと思います。
いままでの本は期間や値段、大きさにそれぞれの個人的なポリシーがあり、それに賛同すればいいんでしょうが、実行するにはちょっと難しい部分があるように思います。
作者は建築を仕事にしているだけに、何故「自分で家を作るといいのか」ということを、家を建てるという状況から説明しているのが具体的で面白かったです。
というのも、この本は2011年以降に出た本だけあって、コンセプトが全然違うんですよね。
・基本家を作るのは一人で。友人を頼んだり、家族を呼んだりしない
・作り期間は半年、仕事のつもりで毎日作業する
・素人が短期間で作れるように、構造は正方形が基本
・建具は高いのでなるべく少なく、自作で作れる程度のものに限る
しかも建てる前の書類の提出のための準備ページが非常に丁寧で、ここを自分でやれば数十万が節約出来ることをよく知ってるなぁ…と思うことしきり。
食料を確保するための家という考えは非常にシンプルで具体的でもあります。実際今はそういう発想で家を作りたいという人は多いのではないでしょうか。そうなると山より海のほうがタンパク質確保の手段が楽ですよねぇ…。
別の本で「温暖な地域で断熱材や窓にそれほど資金をかけずにすみ、平屋でいいなら350万で家が出来る」という記述がありましたが、まさしくその通りですね。

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さんの書評2017/10/18

かい巻きの縫い方が載っている数少ない和裁の本です

四十年くらい前の本ですが、文字が小さい事を覗けば和裁の全てが掲載されている本かもしれません。
他の和裁本にはなかなか載っていないかい巻き布団の作り方が知りたくて探したのですが、布団の作り方が座布団だけでなく敷き蒲団、掛け布団まで掲載されているのがスゴイです。昔から使っているかい巻き布団の綿入れの補修をするための参考にならないかと思って借りてきましたが、役にたちました!
それ以前に、和裁の縫い方の説明がとても詳しかったです。今は違う呼び名になっている縫い方もありました。祖母の縫ったかい巻きの裏当てをほどいた時に気になったいろいろな布の押さえ方や繰りかた、糸のつなぎ方や木綿と絹の使い分けの違いがよくわかります。
今の手縫いの本には載っていない縫い方がたくさん載っていたのも面白く読みました。自分で手縫いするとき、しつけがどうにもうまくいかず、最近の本にはしつけの仕方自体がちょっとしか載っていなくて気になっていたこともよくわかりました。昔の本には失った技術が載ってるものですね。それらは今は別に使わなくてもいいことかもしれませんが、ちょっとしたコツを知っているだけで布の傷みやこすれ、縫っている間のズレや強度が変わるんだなぁと思いました。
結構分厚い布も和裁はぐいぐい手で縫いますものね。
服を作る時にいつも、使っているミシンの調整がうまくいかず、毎回縫う前にうんざりして縫うのが嫌になる事も多く、最近作る時は手縫いで行っております。ですが、ミシン縫いを手縫いで縫う時に問題になる縫い目の強度と布端の始末は和裁の技術を参考にするといいのかもしれません。
手縫いは布地に負担がかからないというのは確かにそうで、夏のパンツを三枚、手縫い2ミシン1で作ったのですが、手縫いパンツの方が縫い目がほどけず、丈夫なので実感しております。
かい巻きの修復は上手くいきそうで、この冬の使用に間に合いそうです。
今度は数年前から懸案だった丹前を作りたいと思っております。


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さんの書評2017/09/15

DIYやってたら家作りたくなるよね

DIYの何かを探していて見つけたHPの作者の、自分で自分の家を建てたいきさつをまとめた本。ようやく見つけて読めました。改めて読んだらもう20年くらいたつのね…。
これは2階建て、雪国仕様という、自分で作るにはかなりな難度の高いものを一部プロにやってもらいつつ、土台から柱のほぞ組みから屋根かけまでやったというのがとにかく凄いの一言ですね。
2階建てで雪国仕様の断熱素材や機密加工は結構難しいのだろうと思いますし、作者の仕事も関係あると思いますし、当時は震災前なので、建築基準法が大分緩いので、今作るとなったらここまで出来ないかもしれません。
それでも、柱をツーバイフォーでなく作りあげるというのは凄いことですね…。
この本は家を作るまでの建築図や木材の調達など、家を作るまでの下準備にかなりのページが取られています。土台のコンクリ打ちや鉄骨仕込みの方法が丁寧に書かれているのが実践的ではあります。こういうの、以外と書いてある本がないし、いろいろな書類をどうやって入手すればいいのかがわからないこともあるので。
そこまでの解説が本の7割を占めるので、読んでみるとあれ?と思いますが、読んでみると確かにこの分量でいいんだな、ということがわかります。家は計画と土台を作るのが大変で、他の部分は後でいくらでも直せますもんな~。直せるということを知っていると、後で直そう!が出来ますからね…。
ここまでしっかり作って650万だそうです。
今は木材や資材の値段が当時の150%くらいなのでもっとするかもしれませんが、温暖地ならここまでしなくてもいいし、資材も寒冷地仕様でなければもっと安いですよね。土台はそのままで仕様をもっと軽くした資産が450万くらいだとすれば、家だけのコストって500万くらいなのかなぁ…。

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さんの書評2017/09/15

短歌は詠うものなのだ

偶然短歌とは何か、という説明から始めるこの本はいろいろな楽しみ方が出来る。
Wikipediaの説明文の中から57577の文字だけを抜き出してその中からさらに選んだもの…だけなのだが、この漂うおかしみ、悲しさ、楽しさはなんだろう、と思う。
日本語の中に常にある短歌の形式が、こんなところにまで充足していることを改めて感じる本である。短歌とは声に出して読むことこそ、の形式であるのだな、とひとつづつ読みながら思う本でもある。一言そえられた言葉にもおかしみがあり、なるほど、と思うこともあり、そっちなの~?と思うこともある。何よりこの文章の元を見て「えっ!?」となることがおもしろい。
オグシオの短歌なんか最高ですよ。時事批評みたいになってるのに!
一見無機質な単語であるのに、ある接続詞を挟み込んだり、ある順番に並べてあるだけで、そこに新しい世界が生まれるのが、短歌の始まりだったのかも…と思うくらい、おもしろく、楽しい本でした。
とにかくどの短歌も、読むとまた全然違うものになるのです。声に出す、それだけで一気にそれぞれが立ち上がってくる感覚はとてもスリリングでした。これは多分、並べたそれぞれに意味がなく、繋がりもない故の面白さなのかもしれないです。世界の中を振り回されるようなおかしみに、わくわくする本でした。
巻末に、Wikipediaから短歌を抜き出すプログラムコードが全文乗っているのでソースコードを読むことも出来るのですが、それほど長くない割コードでありつつ、日本語の「ことば」を抜き出すにはいろいろな条件がいるのだなぁ…ということがわかるのが案外新鮮でもありました。CSSコードようやく読めるくらいでもわかるもんなんだなぁ…。

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さんの書評2017/01/06

改訂版は用例も豊富で写真もキレイ。いろいろな物を塗ってみたくなる本です。

どこをどう塗ったのかがわかるよう、かなり詳細な写真な写真が掲載されているのが嬉しい。
どうしてこうなってんの??みたいな塗り方も、実は…な種明かしもきちんとされていて、アイデアに唸ることしきり。塗りはDIYの中で比較的力がなくても出来るし、少しの労力でものすごく明らかに効果が出る分野なので、ちょっと始めるのに最適なジャンルだな~と思っているので楽しいです。
塗り方の細かいハウツー写真は改訂される前の本より用例が増えていたり、新しく取り直されていたりして、見ていてホントに楽しいですね!
塗り分野は男性向けのガチ系と女性向けのふんわりナチュラル系に二分されている気がしますが、最近工業資材を使ってのアーバン系塗りが台頭してきているような?気がするので、今後この分野がどっちにいくのか、楽しみですな~。こちらにも確実に女性が進出してきた結果、ナチュラルな家具やシンプルな室内に合うパステルカラーや、ナチュラル系の淡い渋い色のバリエーションが増えたり、一度塗りで早く乾く塗料が出来たり、床にも使える汎用性の高い塗料が出来たりと動きがあって、それもまた嬉しい限り。体に負担のかからない、伸びのよいコスパのいい塗料が開発されたり、海外のメーカーのペンキが入手しやすくなったりするのもありがたいです。
今回の本はいままでのシリーズよりもかなり女性のユーザーに寄っている感じがするので、このシリーズが今後どうなるのか楽しみです。
写真のデザインやレイアウトも、いままでの本よりかなり洗練されていて、見ていて楽しいです。
ハウツー本は「これいいな~!」と楽しく気持ちよくならないとやる気にならないので、その点でこの本はかなり楽しめる本だと思います。

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さんの書評2017/01/04

アニメもすごく出来がよいのでオススメです。

2016年末にアニメ一挙放送したので原作読んでみました。基本映像化作品は既読以外はアニメ見てから読むことにしております。ということでようやく読めました~!おかしいなー前に四六判図書館にあったと思ったんだけど、データの上ではなくなっているので紛失したのか、除籍したのか。どっちかな?
それはさておき、米澤穂信の出世作は事件シリーズの裏表のようで、とても面白く読みました。アニメではすごーくよく恋に落ちた瞬間がわかったんですが、原作小説でも割とはっきり恋に落ちててなるほど~~と思いましたね。
さらさら読めるのがこの作家の持ち味だと思うのですが、そのさらさらの間に確実な毒素を仕込む手腕はすでにしっかり確立されていて、青春って甘いだけじゃないよなぁと改めて思いおこす次第です。
何も出来なくて、何かを考える時間はあって、手足はあるのに飛ぶ手段がない、そのもどかしさ。大人になって手段を手に入れると、それはあまりうまい使い方が出来るだけのものでないこともわかるけれど、それは入手したからこそ言えることなんですよねぇ…。
それにしてもタイトルの意味がああだったとは、やられましたわ…。

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さんのコメント2016/08/02

FLWは昔よくサイトを見ていて型紙いいな~~欲しいな~~と思っていました。
まさか今になってソーイング本が出るとは驚きです。
モデルはプロではなく作者の知人たち、アメリカで撮影した写真はソーイング本というより写真集のよう。そのぶんソーイング本してはそれぞれのデザインの違いがわかりにくく、みんな同じように見える可能性はあります。
全体的にゆったりしたデザインなので好き嫌いがあるブランドではありますが、この値段で買えるのは一時期の熱狂を思えば格安ではありますね。そして型紙がやはりとてもよく考えられていて、縫いやすく、シルエットが綺麗です。
全てのデザインのリネンは単色の無地なので地味ちゃ地味ですが、自分で作った服って平気で10年くらい着るのでそのほうが飽きなくていいかもしれません。
作者があまり背が高い方ではないので、どのデザインも丈を変えてもおかしくないのがありがたいですね。