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昼間はサラリーマン

さんの書評2019/02/23

未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること

未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること

今後の日本が確実に直面する”少子高齢化社会”
それに対して身の回りに具体的に起こる事象をまとめてあり、それぞれがどのように生活に影響していくのか?を掘り下げた内容になっている。
前回の著書を読んでいないが、なかなか面白い内容ではあった。
しかし、これらの内容は現状のテクノロジーの延長に沿った内容であり、実際にその現象に直面した際に起こるであろう変化に対する強力な圧力は見越していない。
そのためどの程度、真正面から受け止めるべきかは未知数であろう。
ただこの本にも書かれていたが、確実に日本の競争力は低下し、先進国ではなくなる可能性は高い。
2050年にはG7に日本は参加できなくなっており、その代わり中国、ロシア、インドなど資源大国、人口ボーナスがある国により世界は先導されているはずである。
その時に自分が出来ることとを今から考えなくてはならず、この本では以下のようにまとめている。

【個人で出来ること】
①働けるうちは働く
②一人で二つ以上の仕事をこなす
③家の中をコンパクト化する
【女性が出来ること】
④ライフプランを描く
⑤年金受給開始年齢を繰り下げ、起業する。
【企業が出来ること】
⑥全国転勤をなくす
⑦テレワークを拡大する
【地域が出来ること】
⑧商店街は時折開く

このように結んではいるが、④、⑤は女性だけではないだろうし、企業が出来ることとしての全国転勤をなくすやテレワーク拡大、商店街の開店日時の削減は人口減少の圧力により、自然とそうならざるを得ず、提言とするには少し違和感を覚える。
個人的には国が行う施策は、遅きに逸するはずであるので個人や企業で対応することがメインとなるだろう。
インフラですら個人で確保するなど、分散自立型の社会へと変容すると思う。
そのために自分がすべきことは、変化を敏感に対応すべく知識や経験を磨くことに尽き、国内だけでなく世界を見据えなければいけないと思う。
特効薬などはあるわけはないので、努力を怠らないこと。そして、それを成果に確実に結びつけることを実行していかなければならないと考える。

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さんの書評2019/02/03

世界を変えた14の密約

世界を変えた14の密約

全ては目的があったわけではなく、あくまで目標が結果的に求めていた世界に当てはまり、世界がそのように偏移していっただけではある。
しかし、その目標がなぜ立てられたのか?インタビューを中心にその物語をほどいていく。全14章
但し、この物語は現在進行のものも含まれるが惜しいかな、全ては欧米中心で話は進んでいく。意図的かどうかは不明だが
そのため少々、ものの捉え方にある種の思想が滲み出ている。
ノヴァル・ハラル氏の「サピエンス全史」を読んだ後ではその視座の違いが如実に感じられたのが、残念である。
一方、その幅広い情報網や直接のインタビューによる核心に迫る内容は重みを感じる。

#risk 第2章 小麦の空売りとアラブの春
2010年アラブの春はtwitter革命、facebook革命を言われているが、物事のスタートは主食のパンに使用される小麦が世界的に高騰し、入手できないことで革命が起こされただけで決して、情報革命がもたらしたものではない。
一方、その小麦の高騰の原因は空売りは穀物メジャーと言われるABCD(ADM、バンジ、カーギル、ドレフィス)が世界の小麦の9割支配している。
それは15種の作物が全世界で摂取される食物エネルギーの90%を支え、うち米・トウモロコシ・小麦だけで世界人口の3分の2に当たる40億人の主食を占めることを考えるとこれは大きな問題となる。
つまり、ABCDが地球の人口を食べさせ、食料の価格を決めている。
アフリカのサブサハラ(サハラ砂漠より南の地域)は、地球上でもっとも食料不足が深刻な地域で人口に対して必要な食糧と、食料輸入量との乖離が、どの地域よりも大きい。
食料の5割が輸入で賄わられ、35%が小麦である。
しかし、2005年ABCDは危機に瀕した。小麦の収穫が予想できず2005年の利益が下がった。
そこで、ABCDは国際市場で穀物の供給不足に賭けた。
供給過多となった場合でも、価格を不当に高くしいずれにしても設けられる体制にした。
つまり、世界中で小麦の空売りを行った。
ナイル川からチグリス・ユーフラテス川流域は肥沃な三日月地帯と言われ、ひよこ豆、小麦、
オリーブなどの発祥の土地であるが、ここは世界最貧地域である。
1980年代にIMFと世界銀行は地域の穀物生産に投資するより、農耕を減らして欧米への果物の輸出を奨励する政策を打ち出し、この地域は小麦を輸入し始めた。
2006年から2007年にかけては豊作で、理論的には価格が下がるはずだったのに、ABCDは逆のことをした。
そのため小麦の価格は高騰し、アラブ諸国は食料価格を抑制し、補助金を増やす政策を打ち出したが、輸入業者や製造業者の儲けが大きく増え、民衆への還元は少なかった。
それに対してオバマ大統領はABCDのふるまいを「非人道的」だと名指し、その影響力を弱める法案を通そうとしたが失敗に終わった。
そのため、イスラム国が食料不足から民衆を開放した結果となった。
その原因を作ったのは『空売り』であり、それは将来価値を証券化することが大きな焦点である。
それはすべての価値(リスクを含む)を賭けの対象にしたために起こった。

#drugs 第6章 国民全員を薬漬けにする
保険会社が保険を売るために、医学的な根拠に欠ける数値を基に新しい基準を作ったことにより、薬が売れるようになった。
これはその嘘を暴く側であった大学などの研究室に補助金を注ぎ込むことを可能にした結果、起こった事例である。もともとは禁止されていたことであったが、国は不景気を理由に補助金の削減を決めた。
そのため製薬会社と研究施設の思惑が一致し、その問題が解消されたのだ。
これらは現在でも日常的に見られる。
ビタミン不足を訴え、睡眠不足を訴える。情動不安であればADHD。コレステロールが高ければ高脂血症薬に高血圧には高血圧薬
全ては病人のためではなく、未病の状態。つまり、予備軍に入れさえすれば需要は伸び、利益も増える。
最近であれば男性の更年期障害である。
全てに病名を当てはめることにより、その症状を定義づけでき対象方法が考えられる。

#now 第14章 21世紀のインフラストラクチャー
企業や個人や都市がやがて来るテクノロジー革命を生き延びるために必要なのは一つのことだ。
順応性
順応を妨げるのはモノだけではない。考え方もだ。
敵はロボットでもテクノロジー企業でも移民でも中国でもなく、自己満足と、安定しているので変わる必要がないという考え方か、若しくはどう変わっていいかわからないので変われないという感覚だ。

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さんの書評2019/01/13

Learn Better ―頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップー

Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ
アーリック・ボーザー(著) 月谷真紀(翻訳)

「学習を科学する」ことを銘打った本である。
学習は既に長い間、取り組んではいるが”学習”自体を科学的に評価したことはほとんどなかった。
それこそこの本に記載されている「昔からそうだったし、その方法で成績を上げてきたので疑問を持つ必要がなかった」
つまり、思考停止になっていたのだ。
その点について、学びが多い本であった。素晴らしい。
この本では学習を以下の通り体系的に分類し、それぞれに必要な手順を示している。
①価値を見出す (Value) :学びたいと思わなければ学ぶことはできない。学習とはすなわち対象の意味を知ることである。
②目標を設定する (Target) :知識を習得する初期の段階においては、集中が重要だ。目的を目標を設定しなければならない。
③能力を伸ばす (Develop) :スキルを磨き、パフォーマンスを向上させることに特化した手段が必要
④発展させる (Extend) :基本から踏み出して、知識を応用したい。より意味のある形の理解を形成
⑤関係づける (Relate):個別の事実や手順だけを知りたいのではなく、その事実や手順が他の事実や手順とどうかかわりあうかを知りたいのだ。
⑥再考する (Rethink) :自分の知識を見直し、自分の理解を振り返って、自分の学習したことから学ぶ必要がある。

脳は情報を「オフロード」する、つまり自身の神経褶とは別の場所にほ損じて負荷を軽くすることが良くあり。これに関して、スマホなどが一種の「補助脳」となっているというのだ。例えば、美術館で見た絵画は写真に撮ると記憶に残りにくい。脳は画像をデジタル端末にほzんしたと考えるらしい。事実情報が持っていた価値の大変が失われてたということだ。中身そのものは、かつてほど重要ではなくなった。今大事なのはデータそのものではなく、そのデータを使っていかに思考の質を上げられるかだ。もっと厳密にいうなら、新しいスキルを如何に効果的に習得するか。複雑な問題をどうすればもっとよく理解できるか。

学びたい対象を自分と一層関連性の深いものにするということで習得したいスキルに意味を(モチベーション)を見出す手段が必要である。視点を転換することにより対応することが出来る。
自分に次のような問いかけをする。この学ぶ対象は私にとってどう価値があるのか?どうすればもっと自分に関連性があるようにできるか?この知識を自分の生活にどう利用できるか?

自分で自分に問題を出したり、自分い説明してみたりするような、能動的な学習活動が最も効果が高い。
頻繁にクイズ式の質問に答えるよう呼びかけるなど

自分の情動を自覚したら、それを管理数r手段が取れる。ある感中にラベル付けしたら、その感情について思考を巡らせられるようになる。このような情動への対処にはしばしば自分への励ましが求められる。
その際、自分への語り掛けには二人称の「あなた」の方が一人称の「私」より効果があることが研究で証明されている。

つながりを作るために「なぜ」を問う質問をたくさんしよう。学ぶ対象を五感でしっかりつかみ、その複雑さを味わうために、知識は必ず応用しよう。知識を本当に自分のものにするために、人に教えてみよう。また、議論を恐れてはいけない。推論の力を伸ばすことによって学びは更に豊かになる。

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さんの書評2018/11/14

「イノベーターのジレンマ」の経済学的解明

「イノベーターのジレンマ」の経済学的解明

『イノベーターのジレンマ』は1997年にベストセラーとなったアメリカハーバード大学のクレイトン・クリステンセン著書の有名な本である。
原書となる本を読んでないので比較は出来ないが、HDD業界の栄枯盛衰な世代交代をネタにその原因を記しているとのことだが、この本の中でかなり噛み砕いて説明している。
要は「既存企業は失敗した。その原因は、経営陣がバカだったからだ」
そのことについて著者は思考停止であると指摘している。
著者は動学ゲームと技術革新の実証分析を専門としているため、イノベーターのジレンマ、その原因をじっくりロジックで考え、しっかりと定量的なデータから論理と現実とを接続して実証分析をしてくれている。
つまり、結論ではなく実証過程を味わう本である。
その実証過程は非常に明瞭であり、痛快さすら漂う。
また難しい話が続いた際は程よく軽い話を挟む内容で飽きさせない。更に、著者が気にしている思考停止に陥らないために、どのようにしたらこのジレンマから逃れることが出来たか?までも記載されている。
小難しいが理解し、実際の仕事に使用できるようになれば非常に強い武器となるだろう。
経営やそれなりの立場にいるものは、根性や義理人情など目に見えないものにすがるよりこの本にすがる方が答えは明確になるだろう。
つまり、その者にとって”絶対、買いの本”である。

処で、結局、HDD業界を定量的に分析した結果は
「既存企業は抜け駆けの誘惑に強く駆り立てられている。」
「イノベーション能力も、実はかなり高い。」
「にもかかわらず腰抜けなのは、主に共食いのせいである。」

但し、それだけでは終わらない。その解決方法を模索し、以下の3点に要約
①既存企業は、たとえ有能で戦略的で合理的であったとしても、新旧技術や事業間の「共食い」がある限り、シンザン企業ほどにはイノベーションに本気になれない。(イノベーターのジレンマの経済学的解明)
②この「ジレンマ」を解決して生き延びるには、何らかの形で「共食い」を容認し、推進する必要があるが、それは「企業価値の最大化」いう株主(つまり私たちの家計=投資家)にとって利益に反する可能性がある。一概に良いこととは言えない。(創造的「自己」破壊のジレンマ)
③良くある「イノベーション促進政策」をに大した効果は期待できないが、逆の言い方をすれば、、現実のIT系産業は丁度よい「競争と技術革新のバランス」で発展してきたことになる。これは社会的に喜ばしい事態である。(創造的破壊の真意)

以下、この著書にある読書案内である。
①ミクロ経済学の力 https://goo.gl/emHL3Y
②レヴィット ミクロ経済学 基礎編 https://goo.gl/WZLR4W
③「原因と結果」の経済学 データから真実を見抜く思考法 https://goo.gl/XHBBgA
④計量経済学の第一歩 実証分析のススメ https://goo.gl/7GFLfS
そのほか⑬まで紹介されている。

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さんの書評2018/10/28

全米は、泣かない。

全米は、泣かない。

お笑いトリオ「グランジ」のひとり、五明さんによる有名コピーライターさんへの直球の質問を中心とした対談をまとめた本である。
コピーは言葉と感情を結び付けて、更に濃縮に濃縮を重ね、無駄をできるだけそぎ落とした先にできるものであり、そのため芯を喰らったものでなくてはならず、その過程は人それぞれではありかなりブラックボックスと言える。
個人的にはコピーライターの考えは、普段のプレゼンや顧客に対してものを売る技術に通じるものであり、如何にして相手が考えているものの上を行くか、それをもって如何に相手に新しいことを気づかせられるか?が重要と考えている。
ただ実際にプロはどのようにしているのか?
興味深い。
その中ではウェブの登場により、その前の時代において一番大切な能力とされた文章を削って集約する能力が否定される場面が出ている現実などは面白い発見であった。
しかも、五明さんもまだまだ駆け出しであるため、質問のプロセスが非常に明確になっており、疑問点、更に要点も良く整理されている。
その中で今後、応用が利きそうな箇所を抜粋する。

問題に対して、自分で簡単な制限を掛けることにより思考の幅を集約し、とりあえず出すこと。それによりアイデアがそれに乗ってきて、次々と出てくる。

最初に考えたアイデアで満足しない。別のアイデアを考え、締め切りまで競わせる。

言葉を変えたことで何のプラスが生まれるかを自問自答しながら検証していく

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さんの書評2018/10/14

全脳エミュレーションの時代(上):人工超知能EMが支配する世界の全貌

全脳エミュレーションの時代(上):人工超知能EMが支配する世界の全貌

正直、機械工学などの工学部向けの本である。
無頼漢には非常に難解な言葉が連続してくるので、文脈を理解するのに非常に時間がかかった。
特にエムの基本的な脳(知能)を構成するユニットの話はほとんど理解できなかった。
基本的な機械工学やコンピューターに関する知識がない限り、脳構造や機構を理解している方ではあるが、意味を理解するまでは至らなかった。
但し、この著者は非常に幅広く、正確な情報提示からそれらを統合し、自ら考察しており正確性はかなりのものだと感じる。
その中で気になった箇所に関して、以下に記する。

時代の価値観
個人の価値観と国家の価値観の2種類は独立して変化している。
個人の価値観は貧しい国と富める国で異なっており、貧しい国では服従、安全、結婚など電動的な価値観が重視される。対照的に富める国では個人主義、自立、忍耐、などの価値観が重視される。つまり、「左翼/リベラル」=富める側、「右翼/保守」=貧しい側という対比が行われる。
国家の軸はアメリカで尊ばれる小さな家族中心の価値観(資源、権力、成果)
ロシアなどの国で尊ばれる大きなコミュニティ中心の価値観(謙遜、思いやり、信頼性)
これらは農耕民か狩猟民かで大きく異なる可能性が考えられる。
狩猟採集民の価値観は今日の「豊かで/リベラルな」な人たちの価値感に近く、最低水準の農民は「貧しく/保守的な」人たちの者に近く、工業が八卓子豊かになると農民の価値観はリベラルな狩猟採集民の価値観へと移行してくのが平均的なパターンである。
農民が直面する社会的圧力を利用して服従や宗教などの文化が進化を遂げた結果、本来は狩猟採集民として行動するはずの人類が農民としてふるまっていたと考えられる。
実際、富める国の工業時代の価値観は、狩猟採集民の価値観と重要な点で異なっている。例えば都市部への人口集中や匿名性が受け入れられ、職場では仲間意識が希薄で、上からの締め付けレベルが高い。工業時代に生きる人々がこのような職場の価値観を手放さないのは、さもないと収入を得る能力が損なわれる恐れがあるからだ。

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さんの書評2018/10/13

amazon 世界最先端の戦略がわかる

amazon 世界最先端の戦略がわかる

amazonについてはECサイトだけではなく、クラウドサービス会社AWSであり、AIを駆使した倉庫ロボット
KIVAによる物流革命を知っていたため、それらによる巨額の利益を背景にコストコと同様にamazonプライム会員を伸ばし、amazon経済圏を伸長させるビジネスモデルかと思っていたが、この本ではそれ以外の部分も指摘があり、大きな気づきとなった。
特に以下の部分である。
①FBA
②CCC
③アマゾンレンディング

①FBA:マーケットプレイスはただのオンラインの場を提供するだけ(まさに楽天)だが、FBAを利用すると、どんな企業もamazonのインフラが使用できる。
商品の保管から注文処理、出荷、決済、配送、返品対応まで全てをamazonがまとめて代行してくれる。
これはすごい。
まさに三方好。
出品者は商品の管理や配送、さらに返品対応などに時間も資金も取られることはなく、消費者もなじみの同じプラットフォームで簡単に商品を購入できる。
更にはamazonにとって②CCCにも関わるが、出品者の売上などの情報を取得でき、売れ行きが良いものはPB化や買収なども視野にamazonは経済活動ができる。
また楽天で売る商品をamazonから出品してくれる便利すぎるサービスを提供してくれる。これは既にamazonはNOVOCC(MVNOと類似したサービス)にも同じことが言えて、amazonは既に航空輸送のほか、海上輸送にも手を広げており、海上における輸送を高度なIT技術により、自社で輸送機関を持たずに最適なルートを選択し、輸送費を抑えている。もうお手上げである。
②CCC:仕入れた商品を販売し、何日間で現金化されるかを示したものである。小さければ現金を回収できるサイクルが短いということで、手元にキャッシュを長い時間持つことが出来る。つもりCCCは小さければ小さいほど良い。
これにおいてamazonのCCCはマイナスである。
これは先にamazonプライムにより多額の現金を入手しており、更に広告費でも更に利益を得ている。また出品者からはあらかじめ商品を倉庫に入れているため、現金(出品者からの納金の遅れ)がない場合の保険にもなる。
更にマーケットプレイスにおいて、消費者からの支払いはamazonが一括して受けている。その売り上げから手数料を差し引いて、出品者に返しており、この預り金によりCCCがマイナスとなっている。
これによりamazonは無利子の多額の現金を持つことが出来、それらを設備投資に回し、更に効率的な現金化を目指している。
③アマゾンレンディング:2014年から始まった法人向け融資サービスである。銀行は決算書や計画書などを基に融資の有無を人が決定する。しかし、amazonはマーケットプレイスを通じてリアルタイムの情報を基に融資判断する。
過去しか正確ではない決算書や不確定な計画書などではなく、リアルタイムを基準に判断しており、情報の新鮮度が違い、更に判断はそのデータを基に自動化されており、企業が望んでいなくても通知が自動的に来るようになっている。
しかも融資の申し込みから24時間以内に資金が借りられ、返済もアカウントから自動引き落とし。繰り上げ返済の際も手数料はかからず、売上から相殺することもできる。
更にamazonは今後、金融業に手を出していく可能性がある。

このamazonをまとめた本を読んで、いまだ知らない部分、特にプラットフォーマーとしての手法には驚かされた。
今後、amazonには勝てないのだろうか?いや、勝てる。
特にamazonが失敗した分野。携帯事業などの通信業
更にはそのほかのインフラである電気事業でシナジーを生み出せる分野となるだろう。

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さんの書評2018/09/12

天才の閃きを科学的に起こす 超、思考法―コロンビア大学ビジネススクール最重要講義

天才の閃きを科学的に起こす 超、思考法――コロンビア大学ビジネススクール最重要講義

この本の最初に書かれているが、この本を読んだからと言って突然、ひらめきを得られるわけではなく、単純なツールが記載されているわけでもない。
ただ必要なのは①オープンマインド、②人生戦略マップ、③アイデア・ネットワーキング
これらを用いて”第7感=新しい状況で「斬新な答え」を生み出す能力”を発揮できるように思考を向けていくことが重要であることが記載されている。
つまり、”過去の事象や経験から直感的に知覚し、行動に移す=第6感”とは異なり、新しいことを生み出すためのマインドセットが①とも言え、それを更に人生で実行するための②を根幹に自分の人生の目標達成を目指し、常にブラシュアップするために③を用いて、ひとりでは到底ひねり出すことができない着想を得て、第7感を発揮するのが大きな流れとして書かれている。
また最後には、この講義を受講した生徒の生の声とその時の状況が記載された付録がついており、実生活において落とし込むのを容易にしている。
この本は読んで終わりではない。
実際に第7感を発揮し、人生をより豊かにするためには①だけでなく②、③と実行する必要がある。
まずはおぼろげな②の前に、時間と労力がかかる③を進めるため、友人にでもコンタクトを取ってみよう。動かざる者に第7感は訪れることはないのだから

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さんの書評2018/08/03

お金2.0 新しい経済のルールと生き方  佐藤 航陽(著)

お金2.0 新しい経済のルールと生き方  佐藤 航陽(著)
本書は著者がこれまでビジネスにおいて経験し、確信に変えてきたお金に関する概念を示したものであり、著者が考えるお金の本質を記したものである。
前半は法定通貨と仮想通貨の違い、仮想通貨や評価経済を成り立たせる経済システムの仕組み、それらに影響するテクノロジーなどを解説する。
後半は、そうした社会の動きから生まれつつある、資本主義に代わる価値主義と、その中で人がどういう生き方を選ぶべきかという筆者の考えを述べている。
つまり、お金を中心とした考え方の枠組みを示したものであり、非常に興味深い内容であった。

以下、気になる点についてまとめる。

■経済システムの特徴: 「経済システム」は、大前提として自己発展的に拡大していくような仕組みである必要がある。誰か特定の人が必死に動き回っていないと崩壊するような仕組みでは長くは続かない。この持続的かつ自動的に発展していくような「経済システム」には5つの要素がある。
① インセンティブ、 ② リアルタイム、 ③ 不確実性、 ④ ヒエラルキー、 ⑤ コミュニケーション

■これから10年の大きな流れ:  世の中に膨大なデータが溢れたことで進んでいく「分散化」とネットワーク型社会に移行することで起きる「自動化」の2つ。そして、この2つが混ざった時に起こる「自律分散」というコンセプト。すなわち、インターネットやビットコインのように中央集権的な管理者がいなくても上手く回る仕組み。シェアリングエコノミー、ブロックチェーン、深層学習、IoTなどの技術トレンドもこの仕組みの実現に必要な要素。

■価値主義: お金が調達しやすい環境になったこと(ベージックインカムの導入などもそうした潮流の1つ)で、信頼や時間や個性のようなお金では買えないものの価値が相対的に高まっている。「価値」を最大化しておくことが重要で、お金は価値を資本主義経済の中で使える形に変換した選択肢の1つに過ぎなくなっている。これらを踏まえ、価値主義とは次の2つの変化が混ざった現象といえる。
①お金や経済の民主化: これまで300年近く国家の専売特許とされてきた通貨の発行や経済圏の形成が、新たなテクノロジーの誕生によって誰でも簡単に低コストで実現できるようになりつつあること。
②資本にならない価値で回る経済の実現:これまで具体的な価値として計測されてこなかった内面的な価値や社会的な価値をも可視化して、それらも経済として成り立たせること。

さらには経済と政治、宗教の境界線が希薄になる。
AIを神として崇めて世の中をより良くすることを教義とする新興宗教は元々の経済と同じで、企業が理念を掲げ社会的な価値をより追及していく流れにあり、一方で宗教は内面的な価値を取り込み経済を形成する。

今後の生き方としては「枠組みの中で競争して生きる」のではなく、『枠組み自体を作る競争をしなければ生きていけない』

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さんの書評2018/05/19

ビジネスの世界で戦うのならファイナンスから始めなさい。

ビジネスの世界で戦うのならファイナンスから始めなさい。

著者は若干15歳で起業した日本では当時、かなり稀有な存在としてこれまでビジネスの世界で戦い生き残ってきた。
その著者がどのようにファイナンスを捉えているのか?の一端が垣間見れる本である。
基本的なファイナンスの知識がない小生でも内容が理解できる範疇でありる。
それはこの本の根幹を『ファイナンスの知識を考え方の枠組みとしてとらえ、事業を考える。』としており、ビジネス書よりは哲学書に近い位置を狙っている点であり、小生にとって非常に新鮮であった。
著者は事業家と起業家を以下のように定義している。
事業家とは、既存の事業に関わり、それを経営し、成長させていく人
起業家とは、自分で会社を立ち上げる人
そして、事業家となるための一歩としてファイナンスがあり、それを用いて事業を行う時のリスクは何か、それに伴うリターンは何かを考えて、どの事業をどのタイミングで立ち上げるのが最適かを緻密に計画し、時には大胆に実行していくための考え方を養う必要があると説く。
そしてM&Aは乗っ取りではなく、自ら乗り込んで立て直す自信がある者同士の戦いであり、その際にファイナンスを用いて意思決定を行うことが重要であると

目的を哲学的なものとして始めているが、基本的に出てくる話は過去に起こった事例を紹介して、その際に使われたファイナンスの概要を説明している。
どのような意思決定をどの枠組みで捉えたのかは比較が重要であり、その点は目的を達成しているかは大いに疑問が残る。
ただファイナンスを電卓を叩く机上のものではなく、意思決定を行うための一つであるという考え方はアレルギーがあるものに一定の希望と新しい風を吹き込むものに感じる。

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さんのコメント2017/04/16

教える技術
行動科学を使ってできる人が育つ
「叱る」際のポイント
人格や性格を叱ることは間違い
「どうしていつもモタモタしているんだ」「そんな性格だから売れないんだ」など人格や性格を叱ることは間違い
あくまで焦点はその人の「行動」
・やらなければならないのに、やらなかった行動
・やってはいけないのに、やってしまった行動
実行してほしい行動は、具体的な表現で説明し場合によっては具体的な改善策やアイデアを与える。

さんのコメント2017/03/18

社会人になってもちゃんとした意味を理解しないために使用を控えてきた言葉の成り立ちから漢字の意味を知ることができ、有益なものであった。
以下にいくつか列挙する。

幾重にも御礼申し上げます。
ご隆昌の段、慶賀の至りに存じます。:言祝ぎ:ありがたい素晴らしいことがたくさん次々と起こりますよう
敷衍:抽象的なことを具体的に話す。
忖度する:相手のことを推し量る。
あまつさえ:そのうえ、驚いたことに、あろうことか
いみじくも:まことにうまく、適切にも、巧みにも、まさに、よくも
縷説する:よく言えば「丁寧」、悪く言えば「くどい」
雅致がある:趣がある。

さんのコメント2016/11/05

基本的なことではあるが、非常に有益であった。
特に実際の事例を元に流れや、その理由を丁寧に説明し、思考の整理を行うのに重きを置いているので、紹介されている業種以外であってもすぐに自分の仕事に落とし応用できるようになっている。
別段、究極のメソッドや解決策を幇助しているわけではなく、一般的であり、且つデキる営業は自然と行っていることではあるが、平易な営業だけでなく、研究、間接部門などBtoBに関わる全ての業種において思考の整理や行動の改善に向けて十分に得るものがあると思う。
特に”主語を「あなた」の二人称にする”は自分でも希薄になっていたと感じるものであり、自分の仕事を振り返り、修正すべきところがあると感じた。