さんの書評2020/07/10

厚黒学を学ぶ方法ではなく、その例を記した本でした。

中国人には昔から「厚かましく腹黒く生きる事」を是とする文化があり、 そんな彼らと上手にやりあうためには日本人も「厚黒学」を学ぶべきだ、 と台湾人の著者は唱えています。 しかし、本書の中には「厚黒学」の実践方法は載っておらず、 中国史を彩る英雄達がいかに厚黒であったかの紹介だけだったのが期待外れでした。 それでも、この本で「周恩来」という人物にとても興味が湧きました。 権力闘争に正面からは立ち向かわず、 トップになることに拘らず、 人から敵視されないよう警戒されないよう上手に立ち回って 激動の20世紀を生き抜いた姿。 尊敬するとか憧れるとかいう気持ちではありませんが、 好奇心をかきたてる人物です。 もう一つ、本文で面白い記述がありました。 日本人を漢字一文字で表すと「誠」、中国人は「詐」だそうです。 これを読んで思い出したのが「月刊アカシックレコード」の最近の記事です。 大昔。アジア大陸の東端に立ち、海を渡って新天地を目指そうという冒険心と団結心を兼ね備えた人たちの子孫が日本人で、 それが無かった人たちの子孫が中国人(漢人)であり朝鮮人だという話でした。 互いを信用する気持ちのある民族だから「誠」となり

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