さんの書評2018/03/21

記述が大雑把で議論も雑なのであまり参考になりませんでした

安保徹氏の書くもののファンで、対談集かな、と思って手に取りました。
が、安保氏はコメント程度。ほとんどはもう一人の著者、堀氏の健康論です。
とはいっても、TVなどでも耳にするような一般的な代替療法、たとえば温泉のホルミシス療法とか、ミネラルウォーターの効能とか、聞いたことのあるような話が多い。
しかも、堀氏は歯科医とのことで、専門ではない分野については証拠の提示がいまひとつ不十分。
たとえば「胸腺を揉むと免疫力が復活する」といいますが、ほんとうに脂肪の塊となった胸腺がもとに戻るのか?
40を過ぎて胸腺が退縮したあとは胸腺外でTリンパが成熟するので、リンパ球の数そのものはそんなに変わらないのではなかったかと思います。
そもそも胸骨の内側にある胸腺に肋骨の上からアプローチできるとは思えないのですが・・・
アルカリイオン水は胃酸を薄めるのでよくない、という記述もありますが、これも人の説をそのまま引用しただけでダメだという証拠がない。
逆に、アルカリイオン水には効果がある、という本にはそれなりに証拠が提示されています。
ということで、代替療法そのものを否定するわけではありませんが、本書の記述はとても大雑把で議論も雑なので、あまり参考になりませんでした。

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