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東大院生が開発! 頭のいい説明は型で決まる

東大院生が開発! 頭のいい説明は型で決まる
犬塚 壮志(著)

この本の著者は現役の予備校講師をしており、つまりは教えることのプロ中のプロである。
しかし、そんな著者はもともと地頭が良かったために東大大学院を卒業できたのではなく、人一倍努力しなければ他人に劣ることを自覚しており、もともと偏差値は30台であったため、そのおかげでどのようにすれば効率よく学習が進むのかを常日頃から考えていたために「学習学」と言われる分野でトップになったと自認している。
また「教育業界における価値創造ことがこれからの日本を元気にする」をモットーとしており、様々な教育プログラムを提供しており、この本にはそのノウハウが高濃度で凝縮されている。
どんなに一生懸命に身につけた知識やスキルも、相手がわかってくれなかったら、それはないに等しい。とまで訴えています。
なぜなら、個人が情報発信しやすくなったSNS社会では、YouTubeやブログなどでその人の専門分野での発言を、そうでない人に伝える機会がひと昔に比べて圧倒的に増えてきており、自分の専門分野以外の人に、自分の発言をわかりやすく伝えることが求められるからであり、それにより共感する人が増え、世の中がもっともっと楽しくなるはずであると説いている。

この本で紹介されている説明の黄金フォーマットは「IKPOLET(イクポレット)法」としてまとめている。
I:Interest 興味を引く
K:Knowledge 聴き手のもっている知識や認識にアクセスする
P:Purpose 目的を示す
O:Outline 大枠を見せる
L:Link つなげる
E:Embodiment 具体化、事例、証拠を示す
T:Transfer 転移

これは学生時代とは異なりプレゼンを行う機会が非常に多くなっている社会人に共通して意識すべきものであると感じた。
特にプレゼンにおいて導入部分である相手に興味を持ってもらうためには初めの「I:興味を引く」、「K:聴き手の知識や認識にアクセスする」部分が非常に重要であり、それを怠ったプレゼンは悲惨以外に形容しようがない。

最後に、上記を実践して身に着けたものに対してとっておきのテクニックを3つ紹介している。
①バックワード・デザイン:「相手にどうなってもらいたいか?」と言う成果、つまり説明後のゴールから逆算しながらデザインをすることで、価値ある説明は、相手に”学習”と言う名の変化を起こさなければならない。
②メンタルバリア・ブレイク:自分にもできそうと感じてもらうために相手と類似の境遇の人の成功体験を示したり、作業手順を分割したりして、自分で行えるっという意識を芽生えさせる。
③比喩:目的は相手の頭の中に絵を描くこと。例えば擬人化

上記で示した手順を踏み、これらは意識すれば相手は理解を深め、わかってもらえるのだろうか?
前提としてこれらは実践あるのみであり、失敗をして振り返らなければ身につかないことは言うまでもない。

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