さんのコメント2018/01/18

前半は脊柱にそった膀胱経のツボの位置、後半は鍼灸の施療における禁忌と、その他の医療行為に関わる吉凶がまとめられている。 本書の面白いのは単なる漢文の和訳ではなく、そこに何が書かれているのかを調べていちいち解説を加えている点だ。 現代の鍼灸でもこれはやってはいけないとか、このツボは現代鍼灸にはない、などなどいろいろなトピックが随所にちりばめられているので、読んでいて面白い。 後半の方には今では迷信のようなこと、たとえば「元旦を挟む6日間に鍼灸とセックスをしてはいけない、すると死ぬ。p161」とかもあって、医療がこういうわけのわからない物語に取り囲まれていた時代にを少し想像できて、勉強になった。 足の裏のツボっていつからあるのかが知りたかったのだが、本巻にはなかったので、巻2Aを当たってみる。

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