この世の春(下) (新潮文庫)
北刻堂さんのコメント 2020/02/03
謎が解明された時には、危機はすでに去っていた。実は中巻中程から下巻にかけてはは重興の心を癒すためのジャーニーであったのだな・・・・。終盤に向けてまだ悲惨な出来事が起こるかもしれないと気を揉んでいたが杞憂であった。宮部作品にしては珍しい無傷の大団円ではなかろうか。しかし想いが報われない半十郎はちとかわいそうだなぁ・・・