さんの書評2020/07/13

岩波書店は落ちぶれたのか?

岩波書店ともあろう出版社が、このように明らかな剽窃、パクリ行為に気付かないとは落ちぶれたものだ。 パクリはAmazonのレビューですでに指摘されている。 ジャズの生誕地、アメリカのチャーリー・パーカー研究の第一人者、Lawrence Koch 著「Yardbird Suite: A Compendium of the Music and Life of Charlie Parker(Bowling Green State University Popular Press)」におけるrelative major の分析を盗用している。「relative major」 とは、通常、イ短調に対するハ長調のことを指す。ラドミのAm を三度で積み上げてできた(ラドミソ)ソシレGmajをrelative major とは普通言わない。relative major を「和声の三度堆積」で導く分析は、Koch氏独自の世界観で彼自身の学説。 本書の剽窃技法は、Henry Martin とThomas Owens の二人をチャーリー・パーカー研究の代表のように紹介し、パクリ元のLawrence Koch の名前は書籍の中で全く語らないもの。バレないとでも考えたのだろうのか? アメリカで最も有名なKoch 氏の「Yardbird Suite: A Compendium of the Music and Life of Charlie Parker(Bowling Green State University Popular Press)」の予備知識がないまま、この畑違いの剽窃書籍を出版した岩波書店の無学さ、怠慢さには感服した。深井 智朗氏の「ヴァイマールの聖なる政治的精神 ドイツ・ナショナリズムとプロテスタンティズム」に続いて、剽窃発覚、出版停止、回収書籍になるべき一冊。図書館からも撤去されるべき。

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