一味違う、ちょっと変わった小説

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秘密は日記に隠すもの

永井するみ/著

四編からなる「日記」で構成されている小説。まるで、他人の日記を覗き見ているよう。あっと驚くどんでん返しも。無関係そうな四人の日記だが、思わぬところで関わりが、、、。

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寡黙な死骸みだらな弔い/小川 洋子 実業之日本社 ; 1998.6

少しずつ繋がる物語。まるで、宝探しをするよう。 鞄職人は心臓を採寸し、内科医の白衣から秘密がこぼれ落ちる…時計塔のある街で紡がれる密やかで残酷な弔いの儀式。清冽な迷宮へと誘う連作短篇集。

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猫語の教科書

Gallico,Paul/著 灰島かり/翻訳 サーススザンヌ/著 ギャリコポール/著

ある日、編集者のもとへ不思議な原稿が届けられた。文字と記号がいりまじった、暗号のような文章。作者はなんと猫だった。これは猫による猫のためのマニュアル。

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蜜のあわれ/室生 犀星 小学館 ; 2007.6

全編会話文のみで構成される室生犀星の幻想小説。金魚と少女の間を自在に往還するコケティッシュな「あたい」と、老作家「おじさま」の奇妙な交流。そして、そこにひそやかに訪れる「ゆうれい」の女性の影。

ちょっと変わった小説が読みたい人にオススメ

前回の静かで透明感のある小説のレシピ、沢山の閲覧といいねありがとうございました。
今回は、普通の小説とは後味違う少し変わった小説を集めました。
「秘密は日記に隠すもの」
日記形式で書かれた面白さはもちろんですが、日記ならではのラストのどんでん返しがとても面白い。サクサクと読めてしまうので、是非読んでほしい一冊です。
「寡黙な死骸 みだらな弔い」
私の愛読書の1つ。登場人物の名前は出てきませんが、読み進めるうちに、あれ、この人ってさっき読んだ話の、、、。小川洋子さん特有の、美しく書かれるグロテスクがなんとも、素敵な一冊。
「猫語の教科書」
なんとの本の作者は猫。猫による猫のための、生きるためのマニュアル本です。人間に家に入れてもらうには?ご飯をもらうには?こうすれば人間はメロメロ。人間の女には気をつけて。もしかして、飼われているのは人間の方かも。
「蜜のあわれ」
映画化もされたこの作品。金魚のような、少女のような「あたい」と「おじさま」。会話から広がる不思議な世界。青空文庫でも読めるので、是非どうぞ。

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閲覧回数:1635回、公開:2018/12/05

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