紹介
誰もがスタジオを持てる時代に、クリエイターが大切にしていることとは?
<登場ミュージシャン>
Galileo Galilei
tofubeats
マイカ・ルブテ
AZUMA HITOMI
sugar me
Predawn
小林祐介
kz
コンピューター・マジック
まつきあゆむ
OLDE WORLDE
三浦康嗣
Crystal
沖井礼二
宮崎貴士
冨田ラボ
安価で便利な機材や音楽ソフトが次々と発売され、今やパソコン1台あれば、誰もが簡単にレコーディング環境を手に入れることができるようになった。プラグインやソフトシンセのスペックも向上し、アウトボードを山のように積み上げるスペースがなくても、極端にいえば移動中の電車の中ですら楽曲を作れる時代。そこにプロとアマチュアの差は、ぼぼなくなったといってもいいだろう。否、むしろアマチュアのほうが、プロよりもいい機材を持っているというケースも増えてきた。そんな、誰もが〝スタジオ〞を持てる今、ミュージシャン=クリエイターにとって必要な条件とはなんだろう。本書は、ミュージシャンたちが普段どのように音楽と向き合い、メロディが降りてくる瞬間をどうやって捉まえ、どうカタチにしているのか、そんな〝曲作りのプロセス〞に迫ったインタビュー本である。
作曲というのは目的がないとできないんですよ――冨田ラボ
煮詰まることと付き合うのが、この仕事――沖井礼二
歌詞とメロディができたからって、なんで「曲が完成した」って思えるのかがわからない――三浦康嗣
作曲っていうのは音楽と向き合ってないときにできるんじゃないかなと――OLDE WORLDE
1曲だったら誰でもいい曲は書けるんですよ。それをコンスタントに続けられるかどうか――まつきあゆむ
お金がないっていうことは、自分たちで手を動かさなきゃならない――小林祐介
DTMって、時間をかけたり、トライアンドエラーを繰り返せば絶対によくなっていく音楽――tofubeats
MySpaceで発表していたころは、「死ね」とか書かれてました。いい勉強でしたね――Galileo Galilei
フロリダでは楽しいことがなかったから、自分で音楽を作って楽しむことにしたの――コンピューター・マジック
iPhoneでSNSを見たりとか、それと同じ感覚で曲を作りたい――Crystal
装画:堀節子
デザイン:戸塚泰雄(nu)