目次
はじめに スペイスとプレイス 自分のなかの他者に向かって 「私」の領域 無垢の出現 固形ブイヨンとしての谷川俊太郎 詩人と「女」 水音たかく 言葉の農婦 歌と現代詩のあいだ 奇妙な連作 一瞬に殉ずる詩人 尾長鳥の行方を追いながら 昆虫言語のような伊藤聚の詩 寺門仁さんの粘膜的エロス 山吹色の亀裂 人間の音 死者たちのおしゃべり 椅子と感情 もつれた糸を解く、うらみを解く 流れ 風を追いかけて 水平線を眺めながら 瑞々しい兄ちゃんの声 ヴェネツィアの亡霊たち 都市の内臓が語る言語 ぼくは書きたいのに、出てくるのは泡ばかり わたしたちのからだ 夢をはがす声 境界線上を飛ぶ、漢字とピアノ 漢字という詩の家 日本語の孤独 まぶしさと痛ましさ 世界はまわる 闇の底へ エッセイから読む佐々木幹郎 かたまりの塩 人間ノ生活ノ残酷サ お米と冷奴 深さのあり過ぎる女の声 タブッキの空間 詩の言葉が孕む「自然」 立原道造の詩と空間