目次
第1章 心理学におけるモーツァルト
第2章 新しい心理学方法論の探究
第3章 話しことば・書きことば・内言の発達
第4章 生活的概念と科学的概念の発達
第5章 思春期の心理
第6章 芸術教育論9
第7章 障害児の発達と教育
第8章 教育における環境と教師の役割
前書きなど
ロシアの天才的心理学者ヴィゴツキー(一八九六〜一九三四年)の心理学・教育学説への関心は、最近、欧米諸国でますます高まってきています。(中略)
没後七〇年たったいまもその魅力が衰えず、むしろより注目され評価されてきているのは、ヴィゴツキー学説にこのような現代性があるからです。
本書は、そんなヴィゴツキー学説の魅力とその現代的意義をできるだけ多くの心理学・教育学の学生や、現場の教師、教育研究者たちに知ってほしいと思ってまとめた入門書です。
ヴィゴツキー学説の真髄を味わうためには、もちろん彼の著書に直接あたることが必要ですが、その前に、ヴィゴツキー学説の全貌を本書で大まかにつかんでおいたほうがより効率的で、わかりやすくなるだろうと思います。どうぞ、まず手にとって、この門を開いてみてください。