前書きなど
≪はじめに≫
前著『快速マスター中国語』の刊行から、まもなく4年が過ぎようとしています。おかげさまで今なお、中国語を学習する多くの方々に活用していただいております。
さて、前著では中国語初級文法と初級会話、初級単語の3つを一冊に凝縮することに成功しましたが、紙面の都合もあり、練習問題を入れることができませんでした。そこで今回、『快速マスター中国語』レベルでの問題集として、本書を執筆することに致しました。従来の形式を踏襲した単なる問題集ではなく、本書においても、前著と同様に「一冊で本当に役に立つ」こと、「中国語学習書史上最強の入門.初級完成問題集」をコンセプトとして執筆しました。
本書は大きく、「文法・会話表現」問題、「ヒアリング」問題、「長文読解」問題の3つに分かれています。「文法・会話表現」問題では、『快速マスター中国語』をはじめとする入門書・初級書で学ばれた方が、順を追って確認しやすいように学習単元ごとに分ける工夫をしました。また、「ヒアリング」問題では、中国語の発音で最も重要と思われる四声の聞き分けから始まり、母音や子音の聞き分けへと続き、中国語検定準4級・4級・3級やHSKなど、各種検定試験で出題されるような対話文や長文の聞き取りまで、バラエティに富んだ出題内容としました。さらに「長文読解」問題でも、各種検定試験での出題形式に慣れることを目的としつつ、出題傾向に沿った内容を加えました。解説には中国語の問題を解いていくためのコツも示しています。本書を使った学習によって、読者の皆様が入門.初級レベルを脱出して、中級レベルへとステップアップされることを、また、すでに中級以上の方が本書で初級の知識や解き方を獲得されることを願ってやみません。
本書の刊行にあたって、(株)語研編集部の島袋一郎氏には、前著に引き続き大変お世話になり、編集作業に尽力いただいたことを深く感謝申し上げます。また、本書の執筆にあたっては、田陽さんには執筆・校正に多大な協力をいただきました。また、劉志國さん、徐信玲さん、福家慎太郎さんには校正のご協力をいただきました。以上四名の方々に心から感謝申し上げます。
2011年7月
植田一三&浅井伸彦