目次
はじめに
序章 私たちが考える共生学
第1部 共生学とはなにか
第1章 共生の相互作用的基盤とはなにか―違和感、不快感と不断の交渉
第2章 「共生」の位相を巡る思想史―小さな物語の横溢?大きな物語の欺瞞?
第2部 今を生きる
第3章 「地域共生社会」の再検討―高齢者を起点とする多世代共生の実践
第4章 フィールド栄養学からみた食と健康―インド・ヒマラヤ高地の遊牧民と難民を事例として
第5章 戦時性暴力と地域女性史―フェミニズムが支えるスピークアウト
第6章 なぜ子供たちが知らないままでいることを望むのか?―学校で包括的性教育を実施することの困難とその解決に向けて
第3部 ともに生きる
第7章 国際的支援と住民の自助を再考する―ケニア・スラムの無認可私立学校を事例として
第8章 共生社会に向けての共創―宗教と科学技術による減災のアクションリサーチから
第9章 共生のグループ・ダイナミックスとその技法―中越地震からの復興過程を通して
第4部 さまざまな共生のかたち
第10章 死者との共同体―記憶の忘却と存在の喪失
第11章 消滅というリアリティに向き合う―非人間的な存在とのかかわりをとらえなおす
第12章 共に治す―人新世における人間と植物の共生をめぐって
補論 共生学はどこからきて、どこにむかうのか
おわりに
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