目次
はじめに
第0 章 ドーナツの穴談義のインターネット生態学的考察 (松村真宏)
【第1 部 穴だけ残して食べるには】
第1 章 ドーナツを削る—工学としての切削の限界 (高田孝)
第2 章 ドーナツとは家である—美学の視点から「ドーナツの穴」を覗く試み ( 田中均)
第3 章 とにかくドーナツを食べる方法 (宮地秀樹)
解説 〜次元の壁を超えてみる〜
第4 章 ドーナツの穴の周りを巡る永遠の旅人—精神医学的人間論 (井上洋一)
第5 章 ミクロとマクロから本質に迫る—歴史学のアプローチ (杉田米行)
【第2 部 ドーナツの穴に学ぶこと】
第6 章 パラドックスに潜む人類の秘密 なぜ人類はこのようなことを考えてしまうのか? (大村敬一)
第7 章 ドーナツ型オリゴ糖の穴を用いて分子を捕まえる (木田敏之)
解説 シクロデキストリンってなに?
第8 章 法律家は黒を白と言いくるめる? (大久保邦彦)
第9 章 ドーナツ化現象と経済学 (松行輝昌)
第10 章 ドーナツという「近代」 (宮原曉)
解説 わかりやすい近代の話
第11 章 法の穴と法規制のパラドックス
—自由を損なう行動や選択の自己決定= 自由をどれだけ法で規制するべきなのか? (瀬戸山晃一)
第12 章 アメリカの「トンデモ訴訟」とその背景 (松本充郎)
おわりに
ショセキカのあゆみ
【世界のドーナツコラム】
Vol . 1 モンゴル
ボーブを片手に「モンゴルの青」を生きる
Vol . 2 インド
どこか懐かしい庶民の味,ジャレービーとワーダー
Vol . 3 アラブ
大陸を超えてアラブ世界をつなぐ,魅惑のお菓子
Vol . 4 イタリア
イタリアに春の訪れを告げる,ゼッポラ
Vol . 5 ハンガリー
苦難の歴史を乗り越えて—リボンを巻いたごちそうドーナツ
Vol . 6 ドイツ
ドイツと言えばパン?! 人々のこだわりから生まれた絶品おやつ
Vol . 7 スペイン
実は甘くなかった! みんな大好き,チュロスの秘密
Vol . 8 タンザニア/東アフリカ
朝ごはんにぴったり! アフリカのおふくろの味,マンダジ
Vol . 9 ブラジル
あのドーナツはブラジルから?! ポン・デ・ケイジョの魅力