紹介
いまの装備で大丈夫か?
新しい時代の治療者が身につけるべきEBM+NBMの臨床スタイル
ナラティブ・ベイスト・メディスンとエビデンス・ベイスト・メディスンは,臨床においての「両輪」とも言われますが,実際にどう両立させるべきなのでしょうか。本書は,この2つの詳しい解説をしつつ,両者を統合した次世代の臨床能力を具体的に提案するものです。
目の前の患者の語りを聞くナラティブ・スキルと,医学本来の実践知であるエビデンス・スキルの双方が矛盾することなく存分に発揮されることが,医療者の最良の姿。
この2つのスキルに焦点をあて,科学万能論でも精神論でもない新しい医療の姿を示したこの本は,対人援助サービスや臨床にかかわる,すべての治療者・支援者の座右の書になる1冊です。
なかなかよく売れまして,改訂版をつくることにしました!
目次
第1部 エビデンス
第1章 EBMはどのように誤解されてきたか
第2章 EBMをめぐる物語
第3章 EBM的思考様式と批判的吟味──EBMのステップ(1)~(3)
第4章 臨床判断の共同構成──EBMのステップ(4)~(5)
第2部 ナラティブ
第5章 NBMとは何か
第6章 物語面接法──NBMの技法(1)
第7章 質問技法を中心に──NBMの技法(2)
第8章 物語のすり合わせ──NBMの技法(3)
第9章 物語能力とその教育法ーナラティブ・メディスンを中心に
第3部 ナラティブとエビデンス──対立から調和へ
第10章 EBMとNBMの統合的理解──実践と研究
第11章 臨床心理学におけるEBP概念の変遷――医療関連領域におけるエビデンスとナラティブの展開(1)
第12章 脳卒中への理学療法を例にとって──医療関連領域におけるエビデンスとナラティブの展開(2)