紹介
フランス映画音楽界の巨匠が名画と名盤のドラマを
初めて赤裸々に語った珠玉の回想録!
『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』を筆頭に、
60年以上数々の映画音楽を手がけてきた巨匠ミシェル・ルグラン。
本書は、フランス映画界やハリウッドを舞台にした華麗で多彩な音楽人生を、
赤裸々に、かつ格調高く綴った珠玉の回想録です。
本国フランスでは2013年に発売されてベストセラーとなりました。
盟友のジャック・ドゥミとボリス・ヴィアン、作詞家のアラン&マリリン・バーグマン、エディ・マルネ、
名監督のジャン=リュック・ゴダール、シドニー・ポラック、ノーマン・ジュイソン、
あるいは俳優のスティーヴ・マックイーン、カトリーヌ・ドヌーヴ、
さらにはマイルス・デイヴィス、ビル・エヴァンス、クインシー・ジョーンズ、レイ・チャールズといった
大スターたちとの共作・共演・交友が、生々しいエピソードとともに活き活きと味わい深く語られています。
【最新情報】83歳になるルグランは今もなお現役。2015年7月18日からは音楽を担当した話題作
『チャップリンの贈り物』が恵比寿ガーデンシネマにてロードショー公開されます。
また、同じく7月に渋谷の文化村ル・シネマではヌーヴァル・ヴァーグの特集上映が組まれるなど、
ルグランとその周辺への関心が高まっています。
■ミシェル・ルグランが音楽を手がけたおもな映画作品
『シェルブールの雨傘』
『ロシュフォールの恋人たち』
『おもいでの夏』
『恋』
『愛と哀しみのボレロ』
『ローラ』
『華麗なる賭け』
『女と男のいる舗道』
『愛のイェントル』
『007ネバーセイ・ネバーアゲイン』
目次
親愛なる日本の友人たちへ ミシェル・ルグラン
フランソワーズ・サガンによるミシェル・ルグラン(1972)
序 ステファン・ルルージュ
1 静かな時代
2 八歳での戦争
3 マドリッド通り一四番地
4 マドモワゼル・ブーランジェ──音楽の母
5 1944年春──5日間の大冒険
6 幼い頃の夏
7 父とのパス・ワーク
8 夏の公演旅行
9 ジュネール通り六番地
10 パリ、ニューヨーク
11 ディジー、マイルス、エヴァンス
12 新しい波と旧い波
13 ジャック・ドゥミ(一)──『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』
14 ジャック・ドゥミ(二)──『ロバと王女』
15 地を這うコンサート
16 ハリウッドへのパスポート──〈風のささやき〉
17 バラ色と黒──クロード・ヌガロ
18 私は歌う
19 ミニチュア飛行機クラブ
20 スティーヴ・マックイーンの三つのイメージ
21 父親代わりの人々
22 作曲の場
結びにかえて(一時的なあとがき)
訳者あとがき
解題 新鮮な発見に満ちた珠玉の回想録 濱田高志
人名・作品名索引