目次
第一部 アーサー王伝説関連の図像
モデナ大聖堂「魚市場の扉口」のアーサー
イタリア北部のアーサー王サイクルの壁画
テッス城(フランス・イゼール県)の壁面に描かれたペルスヴァルの幼少年期
第二部 フランスとイタリアのアーサー王伝説
ロベール・ド・ボロンにおけるアーサー王像と政治思想について
『フィロメーナ』の伝承と解釈
中世イタリアのトリスタン物語『円卓物語(ラ・ターヴォラ・リトンダ)』
第三部 ドイツ・北欧・イギリスのアーサー王伝説
ウルリヒ・フォン・ツァツィクホーフェン『ランツェレト』概論
『ブリタニア列王史』のアイスランド語翻案『ブリトン人のサガ』の二ヴァージョン
-アーサー王をめぐる部分を中心に-
グウィネヴィアと建礼門院 -贖罪と後世の弔い-
第四部 騎士ガウェインの諸相
『サー・ガウェインとカーライルのカール』の「馬の試練」
-三つの論点-
『サー・ガウェインと緑の騎士』における「価値」
-騎士のアイデンティティーを形成する“prys”-
ガーヴァーン物語とパルチヴァール
-『パルチヴァール』における二人の主人公の接合と馬の関与-
中世ウェールズ文学におけるグワルフマイ
第五部 近現代の文学と映画のアーサー王伝説
「魔女」の描き方
-スタインベック『アーサー王と気高い騎士たちの行伝』試論-
『湖のランスロ』
-ロベール・ブレッソンの映画における恋愛、運動、死-
ジュリアン・グラックの『アルゴールの城にて』と『漁夫王』