目次
『客観訴訟制度の存在理由』
山岸敬子(明治大学大学院法務研究科教授) 著
【目 次】
はしがき
初出掲載一覧
序 客観訴訟制度の存在
◇Ⅰ 客観訴訟制度の実践的意義◇
第1章 「法律上の争訟」を離れる訴訟と司法権
1 はじめに―裁判所に対する尊敬
2 「法律上の争訟」を離れる訴訟に関する裁判所の見解
3 民衆訴訟・機関訴訟
4 行政事件訴訟法42条所定の法律にかかる憲法的制約
5 「法律上の争訟」を離れる訴訟制度のレゾン・デートル
6 おわりに―裁判所への提言
第2章 民衆訴訟―行政事件訴訟法5条
1 本条の意義
2 民衆訴訟の性質―客観訴訟
3 民衆訴訟と取消訴訟の客観化の限界
4 現行法上の民衆訴訟
5 現行法上の民衆訴訟手続
6 行政に対する司法統制の強化と民衆訴訟
第3章 客観訴訟と上告制度
1 はじめに―本章の目的
2 客観訴訟と現行上告制度
3 砂川政教分離(空知太神社)最高裁大法廷判決―職権による検討
4 客観訴訟と公益保護のための上告制度
5 おわりに
◇Ⅱ 市民の参政基盤としての客観訴訟制度―公益の代表者としての提訴◇
第4章 訴権としての参政権
1 はじめに―本章の目的
2 地方自治と“訴権としての参政権”
3 選挙制度改正への司法的アプローチ
4 参政への司法的アプローチの有益性とその限界
5 “訴権としての参政権”の新たな展開への期待
6 おわりに―司法権のミッション
第5章 選挙規定・立法過程・司法審査
1 はじめに―本章の目的
2 選挙規定の立法過程と与党・現職議員
3 判断過程の司法審査―行政裁量と手続的審査方式
4 選挙規定・立法過程・司法審査
5 おわりに
第6章 選挙無効訴訟・事情判決・間接強制―裁判遵守の公益性保護
1 はじめに―本章の目的
2 選挙区及び議員定数の定めにかかる違憲・違憲状態判決の実効性
3 事情判決・間接強制―選挙区及び議員定数の定めにかかる改正への実効力の付与
4 おわりに
結 び―客観訴訟制度の存在理由
事項索引
判例索引