紹介
◆明日から、社会を見る眼が変わってくる!◆
いまや世の中、「調査」であふれています。毎日の新聞・雑誌・テレビでも「○○調査によると」は決まり文句です。たしかに複雑化する社会の実態を正確に把握するのに、社会調査は欠かせません。しかし、とんでもない調査、利用の仕方も散見されます。社会の実態を掴むための技術であるべき調査が、社会を歪めるために使われているとしたら? たとえば、質問の仕方をちょっと変えたり、選択肢を変えるだけで、結果がこんなに違ってくることを知ったら、簡単に調査を信じる気にはなれないはずです。本書は、社会調査の正しい読み方・リテラシーを楽しみながら身につけて、社会を見る眼を養ってほしいと考えて書かれた『世論調査で社会が読めるか』の改題・改訂版です。「社会調査カメラ論」なども補充して、ますます充実した入門書となりました。
目次
事例でよむ社会調査入門―目次
目次 事例でよむ社会調査入門
はじめに
序章 社会調査は信用できるか
Ⅰ 回答形式で結果は変わる
1章 日本人は人情課長が好き?
2章 観光で行きたい国はどこ
3章 自社ブランド一位の秘密
4章 世論は賛成? それとも反対?
5章 内閣支持率って何?
6章 支持政党はあるの? ないの?
7章 自由に答えさせる不自由
Ⅱ 社会調査の聞き方いろいろ
8章 自分と他人とどちらがホンネ
9章 ていねいな質問に気をつけろ
10章 単純な質問、複雑な質問
11章 何から聞くかで結果が変わる
12章 機械を使った調査
Ⅲ 社会調査で社会を見る
13章 “態度”はどのように測定するか
14章 イメージとは何か
15章 “中流”調査のルーツ
16章 日本の社会の姿は?
終章 社会調査を正しく見る
付録
旧版あとがき
引用・参考文献
索引
装幀 虎尾 隆