目次
はじめに
第1章 「ライトノベル」誕生からゼロ年代への狭間で
1 同時代言説から見る少女小説・ファンタジー小説ブーム
2 「ライトノベル」誕生と当時の受容状況
3 一九九〇年代のライトノベル言説
第2章 ゼロ年代の幕開けと浮上するライトノベル
1 名称の選択をめぐる問題
2 上遠野浩平『ブギーポップは笑わない』の特異性
3 「ライトノベル世代」の若手作家たち
第3章 ライトノベルの勃興期
1 ブーム前夜の状況(1)――「次世代型作家のリアル・フィクション」の登場
2 ブーム前夜の状況(2)――「ファウスト」創刊がもたらしたもの
3 ライトノベル・ブーム到来――『ライトノベル完全読本』の影響
4 ブーム到来の背景にあった「活字離れ論」
第4章 ライトノベルと文学・一般文芸の相対化
1 ライトノベル・ブームの特筆すべき傾向
2 文芸誌を読む(1)――「ダ・ヴィンチ」を中心に
3 文芸誌を読む(2)――「文学界」を中心に
おわりに
あとがき
ライトノベル関連言説資料年表