目次
はじめに
序章 コミュニティ・メディアと地域コミュニケーション
1 本書の目的
2 コミュニティ・メディアとは何か
3 本書構成の概略
第1章 地域社会と公共的コミュニケーション
1 地域社会での公共性
2 ハーバーマスと市民的公共圏
3 多元的公共圏と地域メディア
4 地域公共圏の主体と要件
5 ヴァーチャル・コミュニティ
6 コミュニケーション・コミュニティとしての地域社会
エピソード1 留萌市・FMもえる 八十五歳の現役パーソナリティーの辛口トークが人気
第2章 マス・メディアと公共性
1 メディア理論マップでの規範理論の位置
2 マス・メディアでの公共性と民主主義
3 マス・メディアの公共性分析
エピソード2 名寄市内のコミュニティFMが仕掛けている、地域アイドルの少女グループ・あすぱLOVE
第3章 コミュニティ・メディアと公共性
1 マス・メディアとの比較でのコミュニティ・メディアの可能性
2 パブリック・ジャーナリズム
3 コミュニティ・メディアとコミュニケーション・コミュニティ
4 コミュニティ・メディアの公益性
5 コミュニティ・メディアでの公共性指標
6 コミュニティ・メディアの公共性指標の有効性
エピソード3 受刑者の手紙で構成するラジオ番組
第4章 コミュニティ・メディアの実態と課題
1 地域メディアとしてのコミュニティFM
2 防災、災害時および復興媒体としてのコミュニティFM
3 北海道でのコミュニティFM
4 コミュニティ放送の公共性指標分析
5 指標から離反する要因の分析
6 コミュニティFMの課題と展開
エピソード4 二〇一一年三月十一日の北海道内コミュニティFM局を結んだ情報の記録
第5章 コミュニティ・メディアの公共的モデル
1 公共性から離反する課題への対応
2 補完機能としてのインターネット
3 コミュニティ・メディア組織の経営課題
4 番組制作の基本姿勢
5 コミュニティFMの公共的モデル
エピソード5 人口減対策? 地域の婚活事業をサポートするコミュニティFM
第6章 コミュニティ・メディアと地域公共圏モデル
1 コミュニティFMの時間的経過
2 地域コミュニケーションの開放性と閉鎖性
3 公共圏の基礎単位としての地域社会
エピソード6 函館出身のロックバンドGLAYの野外コンサートの開催に伴う、FMいるかのコミュニケーション空間の拡大事例
参考文献
あとがき――課題の整理と展開可能性