紹介
現代批評はすべて〈差異を読む〉ことから始まる──
「差異」をめぐる社会現象を読む、文学/文化批評の展開。
「文学理論」の「定番」をわかりやすく解説し、
好評の入門書『読むことの可能性』(2017年刊)。
続編の本書では、「フェミニズム」「ジェンダー」「クィア」
「ポストコロニアル」から「アダプテーション」まで、
脱構築以降の批評理論の流れをわかりやすく解説します!
●大学の授業を想定した「ですます調」で読みやすく!
●各章に、解説を補強する「Q&A」付!
●作家や作品、文献情報、批評用語を解説した丁寧な「注」で
さらにわかりやすく!
●ディズニー、スピルバーグ、クローネンバーグ、『フランケンシュタイン』、
『闇の左手』、『こゝろ』等、身近な作品を例に!
目次
第1章 フェミニズム批評
フェミニズムとは?
フェミニズムは終わったか?
一つではないフェミニズム批評理、ほか
第2章 『オーランドー』を読む/観る
小説と映画
セックスとジェンダーの境界を超えた
「両性具有(アンドロジニー)」、ほか
第3章 ジェンダー批評
ジェンダー概念
「1セックス」的身体観
〈人間=男〉であることへの問い、ほか
第4章 『闇の左手』を読む
両性具有の異星人
言語と性差
「男の絆」の危機?
ジェンダーへの問い、ほか
第5章 クィア批評
クィアとは?
ファッションのクィア・リーディング
『こゝろ』のクィア・リーディング、ほか
第6章 ポストコロニアル批評
脱構築とフェミニズム
オリエンタリズム
西洋の妄想
植民地起源神話、ほか
エピローグ アダプテーション批評
文学の力
アダプテーション批評とは?
増殖するテクスト
未来の批評、ほか