目次
日本語版に寄せて(ポール・ラングフォード)
監修者序文(ポール・ラングフォード)
日本語版監修者序文(鶴島博和)
凡例
図版一覧・地図一覧
序 論 中間点 半世紀のブリテン諸島と「帝国」 キース・ロビンズ
時代の兆候
理念と現実
バランスの問題
総力戦
過ぎ行く栄光?
第一章 ブリテン諸島/イギリス帝国 二重の委任/二重のアイデンティティ
キース・ジェフリー
新世紀の帝国
ボーア戦争とその影響
帝国防衛への挑戦
戦間期の帝国
本国と海外における大衆帝国主義の動員
帝国の見世物──帝国博覧会とはかないもの
帝国の糧──経済と帝国
帝国的コモンウェルス──民主主義と帝国
スポーツ、スターリング、「信号情報」
帝国の終焉
第二章 統治者の選出/選ばれた者の統治 ダンカン・ターナー
1914年以前のイギリス政治の構造
第一次世界大戦とその余波
戦後政治の再構築──統治者の選出
帝国との関連性
選ばれた者の統治?
挙国一致内閣と帝国
挙国一致内閣と選挙政治
第二次世界大戦とその余波──労働党の実績の評価
第三章 イギリス的やり方と目的 キース・ロビンズ
イギリス的才能
王国の多様性
義務の要求
アイルランド──その岐路
未解決の統合
イギリスの問題を表現する
統合を調整する
特別なままであること
最良の時間と未来の予感
第四章 イギリス人であること 信条と文化 シアーン・ニコラス
芸術──ハイ・カルチャー、ロー・カルチャーと、大衆的な中間の文化
スポーツ文化
「信仰をもつ」
青少年文化
女性と文化
一つの国民文化か、多様な国民的文化か
アメリカ化
「イギリス人であること」──国民文化の擁護
第二次世界大戦──国民文化とナショナル・アイデンティティ
1939~45年
新時代の到来
第五章 統合と分離 勝利の代償 デイヴィッド・ダットン
疑いのない勝利
勝利の代償?
なおも世界大国として
欧州の一員か、帝国とともに生きるか
「統合された王国(ユナイテッド・キングダム)」
共通の目標のための結集
「新しい理想社会(ニュー・イェルサレム)」建設に向かって
「戦後の合意(コンセンサス)」
世紀中間点での総括
おわりに――世紀後半を展望しながら
第六章 後退する優位 イギリス経済 W・R・ガーサイド
エドワード時代――「最盛期」? それとも忍び寄る衰退?
第一次世界大戦下の経済、1914~18年――負担とチャンス
つまずく大戦後の経済
世界経済の変容に直面する1920年代のイギリス
嵐の1930年代――恐慌と回復
正統主義対急進主義――1939年以前の政策の優先順位
二度目の世界大戦と戦後再建
「黄金時代」を前にして――1950年のイギリス経済
第七章 富、貧困、進歩 ロドニー・ロー
資産と収入の分配
なぜ再分配が実現したのか 階級への影響
貧困 社会的帰結
地域、ジェンダー、人種における不平等
地域的不平等 ジェンダーにおける不平等 人種の不平等
福祉に対する政府の役割
結語
結 論 衰退と進歩 キース・ロビンズ
訳注
文献案内
年表
地図
索引