目次
序章 インターネット時代の非民主主義国家 1 新しいメディアの登場 2 インターネットと政治体制をめぐる研究 3 本書の着眼点第1章 情報化の波に直面するアラブ諸国 1 情報化の波の到来 2 情報化に熱心な各国政府 3 政府の抱える懸念 4 政権に課せられた課題第2章 情報統制のパターン 1 三つの時期区分と四つのパターン 2 政府による一元的管理の時代 3 衛星放送の出現 4 インターネット時代の幕開けと情報統制パターンの分化 5 「情報国家モデル」との対応第3章 コード層でのインターネット・コントロール 1 「インターネット特性論者」の盲点 2 ネットワーク・アーキテクチャ 3 コードのデザイン 4 三つの構成要素 5 コントロールを可能とする技術 6 コントロールの実効性 7 プロキシサーバーを導入する国々 第4章 物理層でのインターネット・コントロール 1 インフラのアーキテクチャ 2 ツリー構造ネットワークとグラフ構造ネットワーク 3 各国におけるインフラのアーキテクチャ 4 インターネット・コントロールの分析枠組み第5章 インターネット・コントロール政策をみる視点 1 二つの疑問 2 「メガネ」としての政策決定理論 3 いくつかの仮説 4 検証のポイント 5 地域の特殊要因としてのイスラーム第6章 インターネット・コントロール志向型情報統制国家 1 事例の選定 2 シリア 3 アラブ首長国連邦 4 エジプト 5 政策決定のメカニズム第7章 インターネット・コントロール放棄型情報統制国家 1 ヨルダンの情報化 2 インターネット導入の背景と情報化関連政策 3 ヨルダンのネットワーク・アーキテクチャ 4 他国との差異の源泉 5 ヨルダンにおける変化の胎動第8章 アラブ諸国のインターネット・コントロール政策 1 コード層および物理層に着目した分析枠組み 2 インターネット・コントロール政策の決定要因 3 「情報国家モデル」への示唆 4 中・長期的視点からの展望終章 グローバル化とアラブ諸国