目次
巻頭言 安西祐一郎 刊行にあたって 小林良彰 序 本書の目的第1章 選挙戦略・候補者選考と相乗り選挙 はじめに Ⅰ 「公職追求者」「利益追求者」と選挙戦略 Ⅱ 政党の候補者選考からみた相乗り選挙の枠組みの特殊性 Ⅲ まとめ第2章 首長の経歴と選挙枠組み−−オイルショック以降にみられるその傾向 はじめに Ⅰ 市長の経歴 Ⅱ 首長選挙における政党の選挙支援枠組み Ⅲ まとめ第3章 相乗り選挙枠組みの形成理由−−政党連合の議論との関連から はじめに Ⅰ 政党連合の仮説 Ⅱ 相乗り枠組みの形成理由 Ⅲ まとめ第4章 保革相乗りを可能にする有権者意識の変化−−保革の争点対立の風化 はじめに Ⅰ 有権者の保革像 Ⅱ 争点態度における保革対立と社会的属性・組織加入の影響 Ⅲ 社会的属性・組織加入と支持政党 Ⅳ まとめ第5章 総与党化状態と首長の財政選好 はじめに Ⅰ 財政環境・政治的環境と首長の予算選好 Ⅱ 予算規模に対する選好を規定する要因 Ⅲ 結果の考察第6章 総与党化状態と財政再建政策 はじめに Ⅰ 各政策の採用状況 Ⅱ 財政再建政策の採用を規定する要因 Ⅲ 前章の結果を含めた考察第7章 選挙枠組みと知事選挙の公約−−争点としての地方分権の登場 はじめに Ⅰ データのコーディング Ⅱ 知事選挙における選挙公約の変化 Ⅲ 選挙枠組みと知事選挙における候補者の公約−−まとめに代えて第8章 1990年代の政党再編と有権者意識−−社会党の政策転換を中心に はじめに Ⅰ 政党の政策転換と有権者の認知 Ⅱ 社会党の政策転換が有権者の意識に与えた影響 Ⅲ 社会党の政策転換そして政党再編が地方政治にもたらしたもの第9章 相乗り選挙に影響を与える政党以外の「お墨付き」−−1999年松山市長選挙における知事発言を中心に はじめに Ⅰ 1999年松山市長選挙の構図 Ⅱ サーベイ調査からみえる全体傾向 Ⅲ 知事発言と有権者心理の変化 Ⅳ 相乗りへの不満と新人への投票−−まとめに代えて第10章 相乗り選挙に対する批判の構造−−金沢市民に対する意識調査の結果から はじめに Ⅰ 相乗り選挙に対する評価の測定 Ⅱ 相乗り枠組みに対する評価の形成要因 Ⅲ まとめ第11章 地方政治を取り巻く環境変化と相乗り選挙の衰退 はじめに Ⅰ 受け皿の登場 Ⅱ 「地域の悲願」の達成 Ⅲ インセンティブの消失 Ⅳ まとめ第12章 「改革派」首長と住民参加−−住民参加制度の選挙戦術的側面 はじめに Ⅰ 「改革派」の登場した経緯と住民参加制度のもつ意味 Ⅱ 住民意識からみた参加の制度 Ⅲ 政治参加制度をみる1つの焦点−−まとめに代えて終章 「相乗り選挙枠組み」とは何であったのか あとがき 参考文献リスト 索引