目次
はじめに
地中海の発見
大人になってからの『星の王子さま』
第一章 「星の王子さま学」ことはじめ
タイトルのいいたかったこと
所有の寂しさ——ちっぽけな君主さま
絆の魔法——「この世でたったひとりのひとになる」
「きまりがいるんだよ」——均質な時間と虚無の否定
「麦を吹く風」——意味を与えること
亡命生活と欧州戦線——「かんじんなことは目に見えない」
「月の色をした環」蛇との出会い
「王子さま」の秘密——もう一人の自己(アルテル・エゴ)か導き手か
第二章 『星の王子さま』と子ども時代
サンテクスと子ども時代=「誰もがそこからやってきたこの広大な領土」
「世のなかに一つしかない」バラ
心においしい水——「砂漠が美しいのは、どこかに井戸をかくしているから」
成長の物語
「王子さま」とイエス・キリスト
「犠牲」の意味と Prince の救済
「おとなは、だれも、はじめは子どもだった」——誰のために書かれたか
第三章 『星の王子さま』とラブストーリー
「ホロリとするほど美しい花でした」——バラの花と愛のレッスン
「ことばっていうやつが、勘ちがいのもとだ」——狐のレッスン
「それじゃ、ただ咲いてるだけじゃないか」——故郷のバラだけのために
『夜間飛行』と男と女
『人間の土地』と愛
第四章 奇妙な星の住人たち
七つの星と七つの罪
王さま(一〇章)
うぬぼれ男(一一章)
呑み助(一二章)
実業家=ビジネスマン(一三章)
街燈点燈夫(一四章)
地理学者(一五章)
スイッチマンとあきんど(二二、二三章)
戯画と幻想
第五章 『星の王子さま』小事典
レオン・ヴェルト (Leon Werth)
「ウワバミ」(boa)
象を飲み込んだウワバミ
中国とアリゾナ
少年の出現(cette apparition)
飛行機の故障
羊(mouton)と羊(belier)
「王子さま」の光
まっすぐどんどんいく
「おとなの人たちがよくない」
番号、数字
バオバブ
日の入り
おしゃれな花
きれいだなあ!
三つの火山
星の住人たち
はかなさ
毒蛇との契約
バラ
狐
狩人とめん鳥
「かんじんなことは、目に見えない」
「ひまつぶし」
責任
もう狐どころじゃない
「人間の外がわ」=「ぬけがら」
バラとランプ
井戸の水
「古いこわれた石垣」
「機械のいけないとこ」
星への帰還
鈴