紹介
ニューヨーク禅センターを設立した僧侶、コーシン師らが編んだ「死」と「看取り」についてのエッセイ集。マインドフルネスを含む東洋思想から、シシリー・ソンダースやエリザベス・キューブラー・ロス、ノーベル文学賞受賞者のデレク・ウォルコットまで、珠玉の論考26本と詩28本で構成。文学・文芸と医療が融合したビブリオセラピー。ホスピスや終末医療に関わるすべての人、必読の書。
■推薦の言葉
“素晴らしい! 死に向かう際の完全なる関与、思いやり、智恵の表裏を探求するための必須の宝を、よくぞ一冊にまとめたものだ”
――『マインドフルネスストレス低減法』の著者,ジョン・カバットジン
“他人を思いやる温かい気持ちを育てることで、自然と心は安らぎます。『人生の終わりに学ぶ観想の智恵:死の床で目覚めよという声を聞く』は、このような愛と思いやりの心の発達をサポートします”――ダライ・ラマ14世法王
■本書の主な目次
【詩】「無題」…固山一鞏
第1章 重い病いのケアを変革する……ダイアン・メイヤー
第2章 私と共に目を覚ましていなさい──聖クリストファー・ホスピスの設立……デイム・シシリー・ソンダース
【詩】「約束」,「門」,「三日間」,「最後のとき」,「生きている者がすること」……マリー・ハウ
第3章 マインドフルネスは片手間仕事ではない──認知症、花、そして注意……イッサン・ドーセイ
第4章 未完の仕事、自分が知っているということをどのように知るか……エリザベス・キューブラー・ロス
第5章 ダルマビジョンを創る……アニェン・リンポチェ
【詩】「幸運」,「薬」……トニー・ホーグランド
第6章 神の使者たちとの出会い……菩提比丘
第7章 癒しとなる出会い──お互いの「あいだ」に生じるスペースでの出会い……ジュディ・リーフ
【詩】「病院の歌」,「病院の創作ワークショップ」……ラファエル・カンポ
第8章 戒を拠り所とする──難しい判断を行い、結果を受け入れ、眠れなくならないようにする方法……クレイグ・D・ブリンダーマン
第9章 瞑想の練習──死ぬことの練習……ジョセフ・ゴールドスタイン
【詩】「体を洗う」……ニック・フリン
第10章 死のメタファーを見直す……ラム・ダス
第11章 影を認める……ロドニー・スミス
【詩】「無題」……柄井川柳
第12章 自分がすでに現成している菩薩になること(そしてそれを保つこと)……マイケル・カーニー&ラドリ・ワイニンガー
【詩】「診察」,「あとの体」,「無題」……ジェイソン・シンダー
第13章 ヒリヒリするところ……ノーマン・フィッシャー
【詩】「愛につぐ愛」……デレク・ウォルコット
第14章 ほどよい死……ジョシュア・ブライト
第15章 死にゆく人そして死者へのスピリチュアルケアに対するテーラワーダのアプローチ……ギル・フロンスダール
【詩】「ぼくに触れて」,「通過」,「層」……スタンリー・クニッツ
第16章 単なる医学的な事象以上のこと……カースティン・ディレオ
第17章 私たちの本当の家……アチャン・チャー
【詩】「わたしの死の記念日のために」,「離れること」……W・S・マーウィン
第18章 明日まで待つな──死と死にゆくことについての六つの瞑想……スティーヴン・レヴァイン&オンドレア・レヴァイン
【詩】「無題」……宮部寸七翁
第19章 思いやりのレッスン……ベッツィー・マグレガー
【詩】「お椀」,「鳥の翼」,「旅の宿」……ルーミー
第20章 第三の使い──死は不可避なり……ラリー・ローゼンバーグ
第21章 最後のキス……フェルナンド・コーガン・カワイ
第22章 波長を合わせる──慈悲の瞑想……フランク・オスタセスキ
【詩】「亀、白鳥」,「抱擁」 ……マーク・ドーティ
第23章 別れの静けさの中で……ロバート・コドー・キャンベル
第24章 患者が危機を脱するのを見る、四つのストーリー……レイチェル・ナオミ・リーメン
【詩】「優しさ」……ネオミ・シーハブ・ナイ
第25章 いのちとは何かを見出す……原田正道
第26章 元気な姿を想像する……アイラ・バイアック
目次
はしがき
はじめに
序
【詩】「無題」…固山一鞏
第1章 重い病いのケアを変革する……ダイアン・メイヤー(Diane Meier)
第2章 私と共に目を覚ましていなさい──聖クリストファー・ホスピスの設立……デイム・シシリー・ソンダース(Dame Cicely Saunders)
【詩】「約束」……マリー・ハウ(Marie Howe)
【詩】「門」……マリー・ハウ(Marie Howe)
【詩】「三日間」……マリー・ハウ(Marie Howe)
【詩】「最後のとき」……マリー・ハウ(Marie Howe)
【詩】「生きている者がすること」……マリー・ハウ(Marie Howe)
第3章 マインドフルネスは片手間仕事ではない──認知症、花、そして注意……イッサン・ドーセイ(Issan Dorsey)
第4章 未完の仕事、自分が知っているということをどのように知るか……エリザベス・キューブラー・ロス(Elisabeth Kübler-Ross)
第5章 ダルマビジョンを創る……アニェン・リンポチェ(Anyen Rinpoche)
【詩】「幸運」……トニー・ホーグランド(Tony Hoagland)
【詩】「薬」……トニー・ホーグランド(Tony Hoagland)
第6章 神の使者たちとの出会い……菩提比丘(Bhikkhu Bodhi)
第7章 癒しとなる出会い──お互いの「あいだ」に生じるスペースでの出会い……ジュディ・リーフ(Judy Lief)
【詩】「病院の歌」……ラファエル・カンポ(Rafael Campo)
【詩】「病院の創作ワークショップ」……ラファエル・カンポ(Rafael Campo)
第8章 戒を拠り所とする──難しい判断を行い、結果を受け入れ、眠れなくならないようにする方法……クレイグ・D・ブリンダーマン(Craig D. Blinderman)
第9章 瞑想の練習──死ぬことの練習……ジョセフ・ゴールドスタイン(Josephe Goldstein)
【詩】「体を洗う」……ニック・フリン(Nick Flynn)
第10章 死のメタファーを見直す……ラム・ダス(Ram Dass)
第11章 影を認める……ロドニー・スミス(Rodney Smith)
【詩】「無題」……柄井川柳(Senryu)
第12章 自分がすでに現成している菩薩になること(そしてそれを保つこと)……マイケル・カーニー(Michael Kearney)&ラドリ・ワイニンガー(Radhule Weininger)
【詩】「診察」……ジェイソン・シンダー(Jason Shinder)
【詩】「あとの体」……ジェイソン・シンダー(Jason Shinder)
【詩】「無題」……ジェイソン・シンダー(Jason Shinder)
第13章 ヒリヒリするところ……ノーマン・フィッシャー(Norman Fischer)
【詩】「愛につぐ愛」……デレク・ウォルコット(Derek Walcott)
第14章 ほどよい死……ジョシュア・ブライト(Joshua Bright)
第15章 死にゆく人そして死者へのスピリチュアルケアに対するテーラワーダのアプローチ……ギル・フロンスダール(Gil Fronsdal)
【詩】「ぼくに触れて」……スタンリー・クニッツ(Stanley Kunitz)
【詩】「通過」……スタンリー・クニッツ(Stanley Kunitz)
【詩】「層」……スタンリー・クニッツ(Stanley Kunitz)
第16章 単なる医学的な事象以上のこと……カースティン・ディレオ(Kirsten DeLeo)
第17章 私たちの本当の家……アチャン・チャー(Ajahn Chah)
【詩】「わたしの死の記念日のために」……W・S・マーウィン(W.S.Merwin)
【詩】「離れること」……W・S・マーウィン(W.S.Merwin)
第18章 明日まで待つな──死と死にゆくことについての六つの瞑想……スティーヴン・レヴァイン(Stephen Levine)&オンドレア・レヴァイン(Ondrea Levine)
【詩】「無題」……宮部寸七翁(Sunao)
第19章 思いやりのレッスン……ベッツィー・マグレガー(Betsy MacGregor)
【詩】「お椀」……ルーミー(Rumi)(英訳:Coleman Barks)
【詩】「鳥の翼」……ルーミー(Rumi)(英訳:Coleman Barks)
【詩】「旅の宿」……ルーミー(Rumi)(英訳:Coleman Barks)
第20章 第三の使い──死は不可避なり……ラリー・ローゼンバーグ(Larry Rosenberg)
第21章 最後のキス……フェルナンド・コーガン・カワイ(Fernando Kogen Kawai)
第22章 波長を合わせる──慈悲の瞑想……フランク・オスタセスキ(Frank Ostaseski)
【詩】「亀、白鳥」……マーク・ドーティ(Mark Doty)
【詩】「抱擁」 ……マーク・ドーティ(Mark Doty)
第23章 別れの静けさの中で……ロバート・コドー・キャンベル(Robert Choco Campbell)
第24章 患者が危機を脱するのを見る、四つのストーリー……レイチェル・ナオミ・リーメン(Rachel Naomi Remen)
【詩】「優しさ」……ネオミ・シーハブ・ナイ(Naomi Shihab Nye)
第25章 いのちとは何かを見出す……原田正道(Shodo Harada)
第26章 元気な姿を想像する……アイラ・バイアック(Ian Byock)
訳者あとがき
謝 辞
文 献
索 引
寄稿者紹介
編者紹介
ニューヨーク禅センター観察ケア(NYZCCC)について
前書きなど
ケア、そしてケアすることの本質に触れる
古今東西の総勢42人の死をめぐる多様な思想
■寄稿者
固山一鞏、ダイアン・メイヤー、シシリー・ソンダース、マリー・ハウ、イッサン・ドーセイ、エリザベス・キューブラー・ロス、アニェン・リンポチェ、トニー・ホーグランド、菩提比丘、ジュディ・リーフ、ラファエル・カンポ、クレイグ・D・ブリンダーマン、ジョセフ・ゴールドスタイン、ニック・フリン、ラム・ダス、ロドニー・スミス、柄井川柳、マイケル・カーニー、ラドリ・ワイニンガー、ジェイソン・シンダー、ノーマン・フィッシャー、デレク・ウォルコット、ジョシュア・ブライト、ギル・フロンスダール、スタンリー・クニッツ、カースティン・ディレオ、アチャン・チャー、W・S・マーウィン、スティーヴン・レヴァイン、オンドレア・レヴァイン、宮部寸七翁、ベッツィー・マグレガー、ルーミー、ラリー・ローゼンバーグ、フェルナンド・コーガン・カワイ、フランク・オスタセスキ、マーク・ドーティ、ローバート・コドー・キャンベル、レイチェル・ナオミ・リーメン、ネオミ・シーハブ・ナイ、原田正道、アイラ・バイアック