目次
本書について
献辞
出版によせて
まえがき
ロバート F. ポターの謝辞
ポール D. ボウルズの謝辞
第1章 メディア研究における心理生理学
◆メディア効果についての研究小史
(1)初期の研究――映像コンテンツの影響力
(2)行動主義の強力な影響
(3)行動主義者による初期のコミュニケーション研究
(4)ブラックボックスを開ける――情報処理アプローチ
(5)メディア研究における生理学の再登場
(6)三度目の正直――メディアへの心理生理学的アプローチ
第2章 心理生理学:理論的仮定と歴史
◆心理生理学の基本仮定
(1)脳は身体化されている
(2)脳と身体は継時的に働く
(3)引算法を使って生理システムを分析する
(4)身体の本来の仕事は生き続けることである
(5)認知過程は身体反応から推測できる
(6)心理生理測度は化け物である
◆心理生理学:長い伝統のある分野
◆心理生理学の利点と欠点
第3章 心理生理学におけるキーワードと概念
◆身体からコンピュータへ:シグナルチェーンをたどる
(1)電極とリード線
(2)光電脈波計
(3)電極ケーブルと生体アンプ
(4)フィルタリング
(5)AD/DA変換ボード
◆心理生理信号の用語
(1)持続性反応と一過性反応
(2)変化得点
(3)馴化と鋭敏化
◆まとめ
第4章 メディアの認知処理に関する心理生理測度
◆メディアコンテンツの認知処理について考える
(1)動機づけられたメディアメッセージ処理の限界容量モデル
◆心臓活動:認知処理の生理測度
(1)心拍数の心理学的意味
(2)心臓系の解剖学と生理学の基礎
(3)メディア実験室で心電図を記録する
(4)心電図を記録する装置と手続き
(5)心拍データの分析
(6)心拍数を利用したメディア認知処理の研究例
◆脳波:メディア認知処理の基礎となる皮質活動の測度
(1)脳波の心理学的意味
(2)脳波信号を記録する
(3)脳波を利用したメディア認知処理の研究例
◆まとめ
第5章 メディアの情動処理に関する心理生理測度
◆情動の性質
(1)情動における心身相関
(2)情動価と覚醒――情動における上位次元
◆皮膚コンダクタンス:覚醒の皮膚電気測度
(1)皮膚コンダクタンスの心理学的意味
(2)メディア実験室で皮膚コンダクタンスを測定する
(3)皮膚コンダクタンスの記録装置と消耗品
(4)皮膚コンダクタンス電極の装着
(5)皮膚コンダクタンスの分析
(6)皮膚コンダクタンスを利用したメディア研究の例
◆表情筋筋電図:情動価の測度
(1)表情筋筋電図の心理学的意味
(2)情動価の指標となる表情筋活動
(3)表情筋筋電図を記録する
(4)表情筋筋電図を記録するための電極装置
(5)表情筋筋電図データの分析
(6)表情筋筋電図を用いたメディア情動処理の研究例
◆まとめ
第6章 メディア研究における新しい心理生理測度
◆驚愕性瞬目反応
(1)驚愕反応について理解する
(2)驚愕性瞬目反応を測定する
(3)メディア心理学における最近の研究
◆驚愕性後耳介筋反応
◆新しい表情筋筋電図測度:上唇挙筋
◆心拍変動
◆機能的磁気共鳴画像法(fMRI)
◆まとめ
第7章 心理生理測度を他の測度と結びつける
◆多様な測定データから正しい全体像を得る
◆心理生理測度とその他の測度との関係を理解する
◆自己報告測度と心理生理測度を結びつける
(1)身体化された心的過程の指標としての自己報告測度
(2)心的過程を調整する要因,心的過程から生じる要因の自己報告測度
(3)心的過程に影響する個人差の自己報告測度
◆連続反応測定:心理状態を動的に測定する方法
◆思考列挙:メディアメッセージ処理の質的経験をとらえる
◆副次課題反応時間:認知資源の行動測度
◆記憶測度:メディアメッセージ処理のパフォーマンス指標
◆まとめ
第8章 自分でやってみよう:実験室の立ち上げ
◆スペースを探す
◆家具を据えつける
◆実験装置を購入して理解する
◆知識を伝える:実験室トレーニング
◆実験を計画する
◆実験を実施する
◆まとめ
付録:実験室マニュアルの目次(見本)
第9章 心理生理測度とその意味:現在の研究と将来の展望
◆暴力的なメディアは心を暴力的にするのか?
◆ニュースと好奇心
◆説得とメディアメッセージ処理
◆メディアメッセージ処理研究における心理生理学の未来
◆結び
用語集
引用文献
人名索引
事項索引
監訳者解説
訳者一覧