目次
未踏の地への第一歩:日本語版への序
序文
第1章 音楽アイデンティティとは何か
音楽アイデンティティと音楽心理学の展開
社会心理学における自己とアイデンティティの概念
音楽アイデンティティの概念化
本書の流れ
第2章 音楽アイデンティティの起源:音楽的な社会性は乳児期から存在する
はじめに:乳児の音楽性と社会的アイデンティティ
初期の間主観性:音楽性を通して他者を知ること
共感と連帯の生物学および先史
ヒトの乳児の自己表現
文化的学習としての仕事と遊び
社会的リスク:居場所と自己の喪失
結論:家族との音楽遊びから社会における音楽的な自己へ
音楽アイデンティティの発達
第3章 音楽アイデンティティと学校
はじめに
アイデンティティの発達
施策における音楽アイデンティティ
音楽アイデンティティの実際
音楽アイデンティティの発達
音楽に対する態度と音楽アイデンティティ
考察
おわりに:本章が示唆すること
第4章 子どもの「音楽家」アイデンティティの発達:家族「スクリプト」の視点から
はじめに
理論的背景
家族スクリプトの検討
おわりに
第5章 若い音楽家の自己アイデンティティ
はじめに
自己意識の発達
演奏能力の発達における子どもの自己認知の役割
ポストモダンと社会的な自己構成
若い音楽家の自己アイデンティティ
おわりに
第6章 ソロの演奏家のアイデンティティ
はじめに
パート1:演奏家アイデンティティをつくるもの
パート2:すぐれたソロの演奏家の特徴とは
おわりに
音楽を通したアイデンティティの発達
第7章 ジェンダー・アイデンティティと音楽
はじめに
ジェンダー・アイデンティティと発達に関する理論
音楽実践とジェンダー・アイデンティティの構成
音楽におけるジェンダー表象
おわりに:音楽を通したアイデンティティの「ジェンダー化」
第8章 若者のアイデンティティと音楽
青年期のアイデンティティ
社会的アイデンティティ理論
研究1:社会的カテゴリー化と音楽へのかかわり
研究2:音楽の好みの表明における文脈の影響
研究3:他者の音楽行動の帰属
考察
おわりに
第9章 国民アイデンティティと音楽
はじめに
国民アイデンティティ,民族アイデンティティ,文化アイデンティティ
音楽における国民アイデンティティ
音楽教育における国民アイデンティティ
多文化共生の場における音楽教育
おわりに
第10章 特別な支援を必要とする人々と音楽:アイデンティティ,コミュニケーション,音楽能力の発達をうながすもの
はじめに
サウンド・オブ・プログレス
音楽ワークショップにおける相互作用と能力の発達
共同注意
個人アイデンティティの発達
おわりに
第11章 音楽療法における障害とアイデンティティ
はじめに
背景
音楽療法と障害
病院における音楽
音楽療法の治療過程
音楽療法の研究
慢性神経症への音楽療法の効果についての調査研究
ジェシーの事例
考察