目次
はしがき(ティック・ナート・ハーン)
復刊に寄せての訳者の言葉
すいせんの言葉
日本の読者の皆さんへ
プロローグ
第Ⅰ部 「マインドフルネス瞑想法」の実践
1章 “今”という瞬間を,意識的に生きる
2章 「マインドフルネス瞑想法」へのとり組み
3章 呼吸のもつ癒しの力――呼吸法
4章 自分の存在を感じ取る――静座瞑想法
5章 自分の体を感じとる――ボディー・スキャン
6章 心と体をリラックスさせる――ヨーガ瞑想法
7章 日常生活の中で,自分をとり戻す――歩行瞑想法
8章 プログラムをどう組みたてるか
――「マインドフルネス瞑想法」8週間プログラム
第Ⅱ部 瞑想によるストレス対処法
9章 体の声に耳を傾ける
10章 痛みを心でコントロールする
11章 時間の束縛からの解放――時間ストレス
12章 相手との関係を改善する――対人ストレス
13章 仕事をみずからのものにする――仕事ストレス
第Ⅲ部 健康と癒しの新しいパラダイム
14章 “全体性”の体験と癒し
15章 “癒し”ということ
16章 心のもつ癒しの力
――健康と病気に対する新しい視点
17章 心のもち方と健康
――思考・感情・性格が体におよぼす影響
18章 “結びつき”と自己治癒力
エピローグ
〔付録〕生活の体験カレンダー
参考文献
前書きなど
◆ティック・ナート・ハーン師からのことば
この非常におもしろく、読みやすい、実践的な本は、いろいろな意味で読者の皆さんのお役にたつことと思います。あなたは、この本からたくさんのものを得られるはずです。読んでいかれるうちに、瞑想というものは、日々の生活にうまく対処していくための方法だということがおわかりになると思います。
この本は、煩悩の世界から“ダルマ”(仏教の中心観念である“法”。人間に真理への理解を生ぜしめる規範)への、また“ダルマ”から煩悩の世界への扉ということもできるでしょう。この“ダルマ”によって、生活の中で直面するさまざまな問題をうまく扱っていくことができるなら、あなたは本当の意味で“ダルマ”の境地に達しているといえるのです。そして、この点が、私がこの本を絶賛するゆえんなのです。
このような本を著されたジョン・カバットジン博士に心から感謝します。
一九八九年十月
ティック・ナート・ハーン (プラム・ビレッジ、フランス)