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黎明のアルストピア: ベッリーニからレオナルド・ダ・ヴィンチへ (イタリア美術叢書―初期ルネサンス)

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詳しい情報
読み: レイメイ ノ アルストピア : ベッリーニ カラ レオナルド ダ ヴィンチ エ
出版社: ありな書房
単行本: 446 ページ
ISBN-10: 475661860X  ISBN-13: 9784756618603  [この本のウィジェットを作る]
NDC(9) : 702.37

紹介

ジョヴァンニ・ベッリーニ出生の秘密に、ウェヌス/フロレンティアの古代表象に、アレクサンデル七世のボルジア・ゴールドに、レオ…
西欧の美術や文学に関心をもつ者にとり、「ルネサンス」はいまだに魅惑的で憧憬を誘う言葉であろう。「再生」や「復興」を意味するこの語は、古典古代すなわちギリシアやローマの文化にもとづく文化運動を意味する。……類似の概念はさらに一四世紀、ジョットによる絵画やダンテによる詩の「再生」という概念にまでたどることができる。とりわけ……古典的な定義、「古代の復興」、「世界と人間の再発見」、「個人の台頭」は、いまだにこの歴史的事象についての一般的な理解の基本でありつづけている。古典的な定義におけるルネサンスは、一四世紀のイタリアにおいてその先ぶれが見られ、一五世紀において顕在化したおもに文化面における現象であり、中世と近代を画すものということになる。それは「人文主義」という、ギリシア/ラテンの文化に基盤をもち、一見復古的な方向を示しつつも、実際は大いなる革新であったということになる。本書が目指すのは、具体的な作品論のレヴェルでのイタリア・ルネサンス美術の見直しの提案である。すなわち、ルネサンスの「神話化」されたイメージの「脱神話化」を試みることである。より具体的には、イタリアの文芸、とくに美術に関する叢書の第一巻である本書では、近代イタリア美術の黎明期として一五世紀初期ルネサンスに焦点をあて、代表的作品をとりあげつつ、宗教、政治、経済など、それらの作品が生みだされた当時の社会的コンテクストとの関連において分析を試みる。また美術作品をとりまくもうひとつのコンテクスト、文学と思想に代表される文化的コンテクストについてもアプローチを試み、美術という世界を解き明かすものである。

目次

プロローグ イタリア初期ルネサンス美術と「時代の眼」  金山弘昌
プレリュード ジョヴァンニ・ベッリーニとヴェネツィア絵画  金山弘昌
第1章 ジョヴァンニ・ベッリーニ──出生、親子関係、独立  ダニエル・W・メイズ/市川佳世子
第2章 ウェヌス/フロレンティア──再生された古代絵画としてのボッティチェッリ《ウェヌスの誕生》が意味するもの  出佳奈子
第3章 ピントリッキオのアパルタメント・ボルジア──古代との出会いと初期ルネサンスの変容  足達薫
第4章 レオナルド・ダ・ヴィンチ《岩窟の聖母》と「無原罪懐胎の聖母」信仰  喜多村明里
第5章 「ロレンツォの館よりも豪壮な」──一五世紀末フィレンツェの政治経済的文脈におけるパラッツォ・ストロッツィ  金山弘昌
第6章 文学的 ロレンツォ・デ・メディチとイタリア文学  浦一章
第7章 思想的 ルネサンスの教皇と人文主義者  伊藤博明
エピローグ イタリア・ルネサンス美術の光彩を求めて──「時代の眼」と「マテリアリティ」  金山弘昌

あとがき イタリア美術の理想郷、あるいはアルストピアへの誘い  伊藤博明
人名索引
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