目次
序 論
第1章 知を見えるものにする——アカデミア・ヴェネツィアーナの経験
1 フェデリコ・バドエルとアカデミアの設立
2 出版計画——新しい俗語文学と「最も古い叡智」[antichissima sapienza]
3 秩序化され視覚化された百科全書
4 知の場所——図書館と宮殿
5 アカデミアの国家公認へ向けられた野心
6 失敗の理由
第2章 知の系統樹と修辞学的機構
1 容易く歩ける知への道、あるいは方法の悦び
2 信仰のために用いられる修辞学の図表と世俗で用いられる修辞学の図表
3 可能なテクストの地図
4 オラツィオ・トスカネッラ——学校と出版事業の狭間の文学者という職業
5 衒学者たちに対抗し、俗語のため、平明で有益な書物のために
6 言葉の迷宮と図書館の順序/秩序
7 修辞学的機構
8 記憶術——修辞学的機構へのアクセスを許す鍵
9 説教を構築するための機構
第3章 記憶のゲーム
1 模倣のゲーム
2 能書、秘文字、判じ絵——書くことの変容
3 秘文字言語と記憶のイメージ——機構のモデルと秘密の魅力
4 テクストを産みだすゲーム
5 ゲームを産みだすテクスト
第4章 身体と霊魂の狭間におけるイメージの地位
1 霊魂の地図と記憶のための薬
2 想像力の威力と忘却のための努力
3 エロスの内的表象と記憶のためのイメージ
4 心臓に開けられた窓
5 記憶、修辞学、観相学の狭間にある〓感情↓情念〓の劇場
6 身体とテクスト
第5章 いかにして言葉をイメージに翻訳するのか——記憶と着想
1 イメージの記憶と図像の用例集
2 場所
3 建造物としてのテクスト
4 ドーニの劇場——イリュージョン的なゲーム
5 詩とギャラリー——文芸批評家ガリレオのメタファー
6 いかに物語をイメージ群に翻訳するのか
7 挿絵入りの書物
8 伝記と肖像
9 記憶と着想——フランチェスコ・サンソヴィーノとピッロ・リゴーリオ
第6章 記憶術と蒐集主義
1 サミュエル・キッヒェルベルクの劇場と記憶のメタファー
2 蒐集主義と記憶術——共通の神話
3 記憶の劇場としての蒐集
4 記憶の論考と蒐集のモデル
5 人形と蝋製のイメージ
6 「驚異の部屋」(Wunderkammer)と内面の城
原 註
解 題 記憶術とルネサンスの学知 安達薫
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