目次
第一部 吉本隆明の表出=抵抗論
「表出と抵抗――吉本隆明〈表出〉論についての省察」「〈意志〉の思考――1978年、ミシェル・フーコーと吉本隆明の対話」ほか
第二部 中上健次と部落問題
「中上健次と戦後部落問題」「〈路地〉とポルノグラフティの生理学的政治」
第三部 アジアの民衆表象
「アジア全体にあらわれている疲労という感覚――賈樟柯『長江哀歌』の映像言語」「街道の悪徒たち――『国道20号線』の空間論と習俗論」ほか
第四部 農民論
「ある想念の系譜――鹿島開発と柳町光男『さらば愛しき大地』」「1930年代農村再開とリアリズム論争――久保栄と伊藤貞助の作品を中心に」