目次
研究論文
韓国における「地球市民」育成に向けた政策の変遷――民族性との関係に着目して[神田あずさ]
滞日ムスリム児童のエスノグラフィー――A小学校における宗教的配慮への取り組みとムスリム児童の学校生活[松井理恵]
実践研究論文
SDGsをテーマに取り組んだ学園祭における生徒の意識変容――知る・伝える「アクション」を「エシカル消費」につなぐ[織田雪江]
特集 「グローバル人材」育成と国際理解教育
特集研究論文
ユネスコの地球市民教育(GCED)が目指す共生型のグローバル人材育成の試み――地球市民アイデンティティを育成する意義は何か?[小林亮]
日本人学校におけるグローバル人材育成の課題[佐藤郡衛]
公設民営学校による国際バカロレアの導入は国際理解を推進するのか――新自由主義と国際理解教育の結節点としての「グローバル人材」育成[渋谷真樹]
国際バカロレアの検討による「グローバル人材育成」への示唆――ディプロマ・プログラム言語Aの実践に焦点を当てて[高松美紀]
SGHにおける「グローバル人材」育成――国際理解教育の視点から[石森広美]
特集実践研究論文
外国にルーツをもつ児童に寄り添った多文化共生教育実践――小学校低学年における「グローバル社会に生きる資質・能力の育成」の可能性と課題[山田文乃]
報告
日本国際理解教育学会第28回大会公開シンポジウム[市瀬智紀・石森広美・奥平穣士]
国際委員会活動報告[釜田聡・姜英敏・金仙美・堀之内優樹]
研究・実践委員会報告[永田佳之]
第19回韓国国際理解教育学会参加報告[太田満]
書評
川口広美著『イギリス中等学校のシティズンシップ教育』[藤原孝章]
菊池かおり著『イングランドのシティズンシップ教育政策の展開』[桐谷正信]
曽我幸代著『社会変容をめざすESD』[市瀬智紀]
新刊紹介
オードリー・オスラー、ヒュー・スターキー著、藤原孝章、北山夕華監訳『教師と人権教育』[北山夕華]
公益財団法人世界人権問題研究センター編『考えたくなる人権教育キーコンセプト』[友永雄吾]
田中治彦編著『18歳成人社会ハンドブック』[藤原孝章]
平高史也・木村護郎クリストフ編『多言語主義藤原孝章社会に向けて』[吉村雅仁]
広島地理教育研究会編『ひろしま地歴ウォーク』[田中泉]
中山京子著『グアム・チャモロダンスの挑戦』[中山京子]
学会規約
編集規定/投稿規定/審査の手順/執筆要項
編集後記
前書きなど
編集後記
紀要25号をお届けします。25号は、研究論文5本、実践研究論文2本、研究ノート1本、実践研究ノート1本に加え、特集「『グローバル人材』育成と国際理解教育」に研究論文2本、実践研究論文3本の投稿がありました。複数の査読者の査読の結果、研究論文2本、実践研究論文1本、特集研究論文5本、特集実践研究論文1本の掲載となりました。
(…中略…)
(……)今号の特集「『グローバル人材』育成と国際理解教育」では、「グローバル人材」育成を目指す教育プログラムを多角的に再検討することを通して、国際理解教育の多様な実践のあり方やそこに潜む課題について考究することができました。とりわけ、近年注目が集まる国際バカロレア校やスーパーグローバルハイスクールといった特色ある学校や日本人学校、ユネスコの推進するグローバルシティズンシップ教育などにおいて、どのような国際理解教育が行われているのか考究することができました。
(…後略…)