防災教育

ショウラジブ／編著塩飽孝一／編著竹内裕希子／編著澤田晶子／訳ベンジャミン由里絵／訳

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詳しい情報

出版社: 明石書店(20131115)

ISBN-10: 4750339172 ISBN-13: 9784750339177

NDC(9): 369.3

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紹介

東日本大震災でも、その重要性が再認識されたのが「防災教育」である。防災教育は、学校・家庭・地域社会をつなぐものであり、学校内外での活動が良いバランスを保つ必要がある。この課題を、アジアを中心とした世界の実践に基づき、総合的にまとめた書。

　日本語版への序文　序文第1章　防災教育――はじめに　防災教育の役割　学校教育、学校外教育、日常的教育　　・学校教育　　・学校外教育　　・日常的教育　防災教育　本書について第2章　防災教育に関する施策――現在と将来　はじめに　国際的な取り組み　防災教育の施策および制度　　・OECD施策の草案　　・パキスタン国家教育政策（2009年）　　・イランの地震安全教育プログラム　　・ミャンマー教育復興プログラム（MERP）　兵庫行動枠組における教育（E-HFA）：防災教育政策の将来的見通し第3章　防災教育における学校の役割　はじめに　舞子高等学校　環境防災科（兵庫県）　　・カリキュラム　　・防災教育プログラムの例　　・環境防災科の特色　　・環境防災科での経験を活かすには　ネパールの学校カリキュラムと防災教育の連係　　・はじめに　　・学校教育課程における災害関連のテーマ（指導内容）　　・防災教育と学校教育課程との連係　フィリピンにおける防災教育と科学クラブ活動の一体化　　・フィリピン青少年クラブソサイエティ（PSYSC）　　・校内青少年環境活動協会（YES-O）　　・科学クラブと防災教育にとって大切な2つの月間　　・防災教育の手段としての科学クラブの可能性　結論第4章　防災教育における家庭と地域の役割　はじめに　家庭、地域と防災教育とのつながり　家庭と地域における防災教育の実施　家庭と地域における防災教育の事例　　・日本の事例　　・インドの事例　　・インドネシアの事例　　・学校の防災意識啓発・計画プログラムを作成するためのムハマディヤの能力向上　　・さまざまなメディアを用いた防災教育教材の作成と普及　　・地域主体の災害リスク管理（CBDRM）　持続可能な防災教育のために第5章　防災に関する高等教育の必須要素――展望と課題　はじめに　持続可能な開発のための高等教育（ESD, Education for Sustainable Development）　防災分野の高等教育における新たな課題　　・環境と災害の関連性　　・水文気象関連災害　　・気候変動への適応（CCA）と災害リスク軽減（DRR）の相乗効果　災害リスク軽減に関する高等教育のネットワーク作り　　・緊急課題から始まったAUEDM 　　・教育上の緊急課題：各大学の高等教育が導入している環境や災害リスク軽減に関する課程教育の現状と範囲について協議　　・研究上の緊急課題：共同研究の重要な入り口として、気候変動への適応の可能性について協議　　・ネットワーク作りにおける緊急課題：アジアの大学間ネットワークの設立を協議　　・AUEDMにおける防災教育の基本構造　　・防災に関する高等教育の手段　気候変動への適応に関する高等教育　成功への道：防災に関する高等教育の指針　　・包括的な課程教育　　・重点とする理論　　・現場志向　　・多分野連携的手法　　・能力向上第6章　防災教育における革新的な手法　はじめに　学校と地域の連携　　・地域資源の活用：日本の事例　　・学校の安全性確保による地域の安全：ネパールの事例　　・地域社会と児童の共同学習：日本の事例　防災教育を促す取り組み　　・教師の研修プログラムとその評価：ネパールの事例　　・教師間のピア教育（学び合い、教え合い）：インドネシアの事例　　・地域のまとめ役としてのNGOリーダーの能力強化　インターネットを使用した防災教育資料の共有　　・PreventionWeb 　　・防災科学技術情報基盤　　・防災世界児童・生徒会議　　・国際学校安全・防災教育連盟（Coalition for Global School Safety and Disaster Prevention Education）　まとめ第7章　防災教育の実施手段（ツール）　はじめに　現在の防災教育ツール　防災教育用の手段やツールの使用者　防災教育手段の成功事例　　・タウンウォッチングと地域ウォッチング（Regional Watching）　GEOmobil：防災教育教材と図書館を備えた移動車両　　・防災教育の今後第8章　「つながる」――防災教育の本質　はじめに　さまざまな防災教育　防災教育の鍵を握る新しい提言　「つながる」：結び付き　【文献】　【編著者・執筆者紹介】

前書きなど

本書の紹介　防災教育には、学校や家庭から地域教育まで、さまざまな対象がある。集団としてリスクを軽減するには、教育を通じて管理や実践のさまざまなレベルに防災に関する知識が浸透していなくてはならない。学校教育は知識形成の基盤であるが、その一方で、知識を効果的に活用するには、学校教育と地域教育のつながりが必須である。高まった意識と教育が連動し、行動として教育の成果が形になることが大切なのである。防災教育は、さまざまな国において、現地の社会経済や文化的背景に基づいてさまざまな形で実践されている。本書では、実践経験を通じて、防災教育のさまざまな要素を紹介している。

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