目次
はじめに
日本語版に向けての序文
第1章 ライフコース研究:発展し続けている分野
第Ⅰ部 データ収集の方法
第2章 ウィスコンシン縦断研究:ライフコースの研究デザイン
第3章 生活記録の収集と解釈
第4章 縦断的エスノグラフィー:低所得の女性の生活における家庭内虐待を明らかにすること
第5章 研究の問いとデータアーカイブとの関連づけ
第Ⅱ部 ライフコースダイナミックスの測定
第6章 ライフコースにおける累積過程
第7章 人生移行とデイリーストレス過程
第8章 トラジェクトリの概念化と測定
第9章 ライフコース犯罪学におけるグループに基づくトラジェクトリ
第Ⅲ部 説明要因の探求
第10章 ライフコースにおける遺伝と行動:有望なフロンティア
第11章 多様性を理解するためのライフストーリー:階級,人種,およびジェンダーに よる差異
第12章 社会的コンボイ:時間,文脈,および進行過程におけるリンクされた人生に関する研究
第13章 比較ライフコース研究:国際的および縦断的パースペクティブ
文献
あとがき
人名索引
事項索引
編者紹介
執筆者紹介
監訳者紹介
翻訳者紹介
前書きなど
はじめに
本書の目的は,熟練した研究者がライフコース研究をどのように行っているのかを示すことである。ちょうど職人が新人に高度に専門的な仕事をどのようにするのかを見せて作業場に引き込むように,本書は,近接領域の学者や学生に,一流の研究者がどのように研究をしているのかを示しながら,ライフコースを研究するための最新かつ最良の方法のいくつかを伝えることを意図している。したがって,私たちは,ライフコース研究の優れた専門家に,彼ら自身の研究を紹介する章を寄稿してくれるように頼んだ。そうすることによって,それぞれのプロジェクトを“内側から”見ることができるのである。本書は,発展しつつある領域としてのライフコース研究に関する導入の章から始まる。そして,本書は,さまざまな種類のデータをどのように収集するのか,ダイナミックな過程をどのように測定するのか,およびライフコースに影響を及ぼすミクロ的およびマクロ的な説明要因をどのように検討するのかという3つの部から構成されている。
(…後略…)