目次
一九四六-一九五〇 ハックスリー モリスの記号論体系 サンタヤナ アメリカ個人主義の姿 戦後小説の形 上代歌謡から現代農家までを描く 人生はひとつの舞踏 世界の新思想 物語漫画の歴史 ドストエフスキの二重人格
一九五一-一九五九 新しい古典 感銘をうけた二冊 見る雑誌の登場 ものいわぬ人たちの言葉が聞こえてくる M・コンフォース『哲学の擁護』について 集団の伝記をつくる方法 大前田英五郎の生涯 特定の思想宣伝のために 戦争と大量生産の関係 保守主義者が説く現代史 「尼港事件」について 日本型ファシズムを分析 国家より高い原理の存在 民芸運動を貫く宗教心 人をとおして人は思想を育てる
一九六〇-一九六九 戦後のある生き方 伊丹万作とナンセンス 『樅の木は残った』の異本 現代の古典 幕臣精神のシンボル ドグマ・マグラの世界 花田清輝のかるた 自由主義知識人に対する批判 作者のいない文学 『宮本武蔵』以前の吉川英治 戦争体験論の持つ可能性 家の思想 素朴な唯物論者の荷風 大石蔵之助の器量 マスコミの落す球をひろうガリ版新聞 今年は大正五十四年 日本字引きの原型 戦後精神に欠けたものをみつめる 『ガロ』の世界 『荒地』の視点 戸坂潤 イギリス人記者だから書ける 『少年倶楽部』の世界 笑いは反抗精神 朝鮮人の登場する小説 三木清のひとりの読者として 戦争に抵抗した人たちの生涯を記録 丘浅次郎 桑原武夫 モラエス