目次
未熟な愛-樋口一葉『たけくらべ』 感情で学ぶ性-森鷗外『ヰタ・セクスアリス』 愛すべき母-夏目漱石『硝子戸の中』 小さな詩人-中勘助『銀の匙』 父と子の絆-葛西善蔵『子をつれて』 権力の恐ろしさ-谷崎潤一郎『小さな王国』 青春の挫折-久米正雄『受験生の手記』 性の眼覚め-室生犀星『性に眼覚める頃』 人間の弱さ-志賀直哉『小僧の神様』 恐怖の幻想-豊島与志雄『白血球』 大人への媚び-宇野浩二『子を貸し屋』 門出への贈り物-永井龍男『黒い御飯』 子どもへの涙-芥川龍之介『河童』 生命の詩-中野重治『春さきの風』 ユートピアへの心-林芙美子『風琴と魚の町』 花に通う心-上林暁『薔薇盗人』 子どもの独立国-坪田譲治『遊ぶ子供』 真実を求めて-山本有三『真実一路』 大人の虚勢-十和田操『判任官の子』 ままごと遊び-堀辰雄『幼年時代』 祖母の愛-壺井栄『大根の葉』 若者のおしゃれ-太宰治『おしゃれ童子』 本能としての愛-岡本かの子『鮨』 信頼される教師-長谷健『あさくさの子供』 愛の痛み-川端康成「ゆくひと」 狼のエネルギー-石川淳『焼跡のイエス』 抵抗の美学-織田作之助『六白金星』 継子への愛-平林たい子『鬼子母神』 死を凝視する生-田宮虎彦『絵本』 敵としての父−大岡昇平『父』 心の神話-北杜夫『幽霊』 孤独との闘い-由起しげ子『女中ッ子』
父としての存在-安部公房『棒』 怒れる若者-石原慎太郎『太陽の季節』 地獄の生-福永武彦『死神の馭者』 秘密のにおい-吉行淳之介『悪い夏』 自己と他者の関係-大江健三郎『芽むしり仔撃ち』 子どもへの祈り-有吉佐和子『祈禱』 見せかけの幸福-庄野潤三『静物』 内心の欲求-開高健『裸の王様』 ものとして-河野多恵子『幼児狩り』 大人ぶった別れ-三島由紀夫『雨のなかの噴水』 悪魔になれる子ども-野坂昭如『子供は神の子』 たゆとう生命-古井由吉『子供たちの道』 青春期の友情-立原正秋『冬の旅』 肉親の中の友情-井上ひさし『汚点』 子どもの大人気-曽野綾子『太郎物語-高校編-』 強靭なやさしさ-宮本輝『泥の河』 夢を育てる心-田辺聖子『欲しがりません勝つまでは』 秘密をかぎとる感性-三浦哲郎『接吻』 児童文学の中の子どもと教師 『次郎物語』における子どもの反抗 童話にみる友だちづくり 老人はやさしいだけの存在でいいのか 児童文学の歴史・民話論 日本の児童文学の歴史 日本の絵本の歩み 日本近代児童文学の歩み 戦後に於ける詩の歴史と問題点 民話と子ども 怖い鬼からやさしい鬼へ 妖精的人魚と妖怪的人魚 名作童話のオリジナリティーを問う 残酷な昔話ほど面白い 子どもの読み物とあやかしの世界