目次
序章
第1章 ヨーロッパ中心主義から多中心主義へ
西洋という神話/植民地主義の遺産/人種と人種主義/第三世界/第三世界の映画/第四世界と先住民族メディア/ポストコロニアルとハイブリッド/多中心的多文化主義第2章 植民地主義的言説の形成
ギリシャ、すべての始まりの地/レコンキスタから征服へ/コロンブス論争/修正主義の映画と五〇〇年祭/奴隷制と抵抗運動/反逆者の声/啓蒙思想と進歩の二律背反第3章 帝国という想像物
ナショナル・アイデンティティの形成/科学と見世物としての映画/帝国の投影/理論枠組みとしての西部劇/近年の帝国映画/ポストモダンの戦争第4章 帝国の比喩
処女地のアダムたち/「未知の大国」の地図をつくる/暗黒大陸の発掘/ミイラとエジプト学/レイプと救出のファンタジー/ハレムという想像物/砂漠のオデッセイ第5章 ステレオタイプ、リアリズム、そして表象をめぐる闘い
リアリズムの問題/表象の重荷/配役をめぐる人種の政治学/支配の言語学/ハリウッド作品と人種/ステレオタイプの範囲/視点、発信、焦点化/映画的・文化的な媒介/言説の編成第6章 〈関係性におけるエスニシティ〉
隠されたエスニシティ/存在・不在の弁証法的対立/エロチックな寓意/善き隣人と越境者/アメリカ的シンクレティズムの演出/文化の相互照明第7章 第三世界主義の映画
植民地史の書き直し/飢えの美学/第三の映画と闘うドキュメンタリー/不能の寓意/第三世界主義の再帰性/ナショナルを超えて第8章 抵抗の美学
古代に起源を持つオルタナティヴな美学/カーニバレスクな転倒/モダニズムの人食い/芸術的戦略としてのシンクレティズム/脱身体化の詩学/見た目のパラダイム/メディアの柔術第9章 ポストモダン時代における多文化主義のポリティクス
大衆文化とポリティカル・コレクトネス/自己表象とアイデンティティ・ポリティクス/交渉する観客性訳者あとがき
原注
参考文献/人名・グループ名索引/作品名索引