目次
謝辞
第一章 テクスト相関性と解釈
テクスト相関的読解
石伝説の諸問題
第二章 石の神話辞典
意味論的考察
女媧と石
禹と社祭儀礼
雨乞い儀礼
封禅の儀――天子による天と地への供犠
石敢当――厄よけの石
文字を刻んだ石
石の生命力をめぐる民間伝説
鳴石――音を出す石
石言――もの言う石
照石と石鏡――光る石と石の鏡
点頭頑石――悟りを開いた天然の/無知な石
石女――石の女
石の神話辞典
第三章 石と玉――虚構性から道徳性まで
聖なる豊穣の石
美玉
道徳観の展開――潔と真
石と玉をめぐる真と仮の問い――道徳と形而上学
第四章 石の物語――矛盾と制約の諸問題
矛盾と制約の諸問題
通霊石と頑石――神知をもつ石と無知な石
過渡的状態(リミナリティ)としての石
『紅楼夢』に始まりはあるか
第五章 欲と空のパラドクス――テクスト相関のなかの石猿
好色な猿――中国とインドからの引用
民間伝承の石の過渡性
トリックスター
知恵のある石
第六章 文字を刻んだ石碑
結び
訳者あとがき
参考文献
事項索引
作品索引
人名索引