目次
序章 いまなぜ「ボランティア」なのか?
Ⅰ 日本の「ボランティア元年」――デモクラシーの底辺で
1 この私を待つ人たちがいる!
2 自発性と社会貢献の歴史を見つめなおすために
Ⅱ 自発性から制度化へ――奪われたボランティア精神
1 発展する国家を巨大自然災害が襲った
2 震災救護活動のなかで――ある大学生たちの歩み
3 「東京帝大セツルメント」の創生
Ⅲ ヒトラー・ドイツと危機の克服――日本が学んだボランティア政策
1 ボランティア労働とナチズム
2 労働奉仕と自発性――そもそもボランティアとは何か?
3 自発性とファシズム――労働奉仕が歩んだ道
Ⅳ ボランティア国家としての「第三帝国」――結束と排除の総活躍社会
1 国民だれもがボランティアとなる
2 「帝国労働奉仕」の日々――数字と証言
3 ボランティアの日々、ホロコーストへの道
Ⅴ 「勤労奉仕」と戦時体制――日本を支えた自発性
1 大きな目標の達成に向けて――労働が青少年を組織する
2 銃後のボランティアたち――期待される女性と家庭
3 大陸の花嫁、特攻隊、愛路村――戦時下ボランティアの諸相
終章 迷路のなかのボランティア
1 世の中がボランティアを必要とする…
2 ボランティアの歴史と現実