目次
前白-悪酔の日々 空も水も詩もない日本橋 これが深夜喫茶だ 深夜の密室は流れる 求人、当方宿舎完備 ポンコツ横丁に哀歓あり "戦後"がよどむ上野駅 お犬さまの天国 練馬のお百姓大尽 師走の風の中の屋台 遺失物・八十七万個 東京タワーから谷底見れば 新宿-その二つの顔 佃島・明石町渡守り一代 寒風吹きまくる労災病院 ぼくの"黄金"社会科 財界の奥の院工業倶楽部 酸っぱい出稼ぎ東京飯場 夫婦の対話「トルコ風呂」 上野動物園の悲しみ 憂鬱な交通裁判所 練馬鑑別所と多摩少年院 われわれは"ロマンの残党" 口八丁の紳士-予想屋 "マンション族"の素顔 新劇の底辺に住む女優たち 世相に流れゆく演歌師 画商という神秘的な商人 総選挙は"銭の花道" 孤独の芸術家-スリ 銀座の裏方さん デラックス病院の五日間 狂騒ジェット機への怒り 縁日の灯はまたたく "死の儀式"の裏側 "うたごえ"の喜びと悲しみ 古書商・頑冥堂主人 ある都庁職員の一日 超世の慶事でござる 祖国を捨てた若者たち サヨナラ・トウキョウ 後白-酔いざめの今 生臭い真実の昭和三十年代