目次
第一部 理論編:建築地理学への試み
第一章 建築計画学の系譜(長澤 泰)
計画研究には、いま何が求められているのか?/建築計画学の成立/縦糸の研究——各種建物別研究/横糸の研究——非各種建物別研究/新しい建築計画学への模索/地理的環境の視点/建築地理学へ
第二章 建築地理学の考え方(伊藤俊介)
建築計画学からこぼれたもの/建築地理学の考え方/意味体系としての建物/環境を理解する/空間の規範/施設という世界/施設に慣れる/まとめ
第二部 実践編:施設の意味を読み解く
第三章 建築地理学的に見た施設とは何か(岡本和彦)
施設の歴史/施設にまつわる言説/施設の現在/人間、空間、時間から見た施設/施設を巡る諸問題
第四章 施設の意味を読むための二四のキーワード(岡本和彦)
人間にまつわるキーワード——スタッフとインメイト さらに人の態度や行動に現れる意味/空間にまつわるキーワード——空間やモノが持つ意味/時間にまつわるキーワード——時の経過が語る意味/人間と空間——空間によって変化する行動や振る舞い/空間と時間——時が経つにつれて空間はどう変化するか/時間と人間——時間とともに慣れる、あるいは適応できなくなる人間
第五章 施設の展開(岡本和彦)
施設の解体/施設の複合/住宅の施設化/施設の住宅化/都市の変貌/都市への融合/施設とは何だったのか