目次
概説 (佐々木隆)
I 都市とフロンティア
1 フロンティアの終焉——F・J・ターナー『アメリカ史におけるフロンティアの意義』(大井浩二)
2 先住インディアンの少年が見たアメリカ——カーライル・インディアン実業学校での体験から(鈴木 透)
3 自然保護運動の芽生え——ジョン・ミューア『カリフォルニアの山々』(藤原聖子)
4 ジョン・ハーバート・クイック「小麦の悲劇」 と「初めて見る大都会」(西蔭浩子)
5 ジョサイア・ストロングの危機意識——『われらの国』(大井浩二)
6 ジェイコブ・リース「豊かさの向こう」(佐々木隆)
7 スラムの改革——ジェイン・アダムズ『ハル・ハウスの20年』(鈴木健次)
8 都市文明の力—カール・サンドバーグ「シカゴ」(亀井俊介)
II 産業社会の到来
1 黒人鉄道工夫,ジョン・ヘンリーの歌(ウェルズ恵子)
2 カーネギーが説いた「富の福音」(鈴木健次)
3 社会進化論——サムナーとウォード(明石紀雄)
4 科学的管理法——テーラー・システム(明石紀雄)
5 アプトン・シンクレアのシカゴ——『ジャングル』(大井浩二)
III 生活文化の諸相
1 発明の時代——トマス・エディソンと電灯(鈴木健次)
2 高層建築の美——ルイス・サリヴァン「芸術的な高層ビル」(矢口祐人)
3 専門職の登場——トマス・イーキンズ「グロス・クリニック」(佐々木隆)
4 消費の殿堂,デパートメント・ストアの登場と通信販売(明石紀雄)
5 ソースタイン・ヴェブレン『有閑階級の理論』(岡田泰男)
6 大学とスポーツ——『ウォルター・キャンプの大学スポーツの本』(樋口秀雄)
7 文豪の息子が見た「シカゴ万国博覧会」——ジュリアン・ホーソーン『博覧会の気まぐれ』(大井浩二)
IV さまざまな社会運動
1 「我々に8時間労働を」——サミュエル・ゴンパーズ「労働者が求めているものは何か」(野村達朗)
2 白人との協調か黒人の主体性か——ブッカー・T・ワシントン『奴隷より立ち上がりて』(鈴木健次)
3 女性解放をめざして——シャーロット・パーキンズ・ギルマン『女性と経済』(前田眞理子)
4 禁酒運動——『キャリー・ネイションの生涯の効用と必要』(大井浩二)
5 ラウシェンブッシュと社会的福音(野村文子)
V 新しい現実意識
1 ウォルト・ホイットマン『民主主義の展望』と新しい文学への期待(鈴木健次)
2 イェロー・ジャーナリズム擁護論——花形記者ジェイムズ・クリールマンの自伝『特派員の冒険』(鈴木健次)
3 マックレーキング運動——サミュエル・シドニー・マクルーア『自叙伝』(大井浩二)
4 混沌の20世紀——ヘンリー・アダムズ『ヘンリー・アダムズの教育(自伝)』(佐々木隆)
5 これが美術? ——マルセル・デュシャン「泉」(佐々木隆)