藤雪花さんのコメント 2022/10/06
1950年後半から60年代にかけての考察。
昔は家でしていたことが専門化し家庭外へでて、つきつめると妻無用論に。家事が楽になれば女は母の権利を主張し、真っ向から母無用論の展開。腕力から知力や情報力の時代は女性が活躍。
いろいろ面白い視点が多すぎて、取りこぼしてしまうッ。
過去現在から家族の在り方をみつめ考察し、未来を予測するのは、圧巻。
女性は「労働力」に対して、「情報力」として評価されていくべし。
男性の姿も描かれている。
夫と妻の伝統的な役割分担は過去の遺物と化し、夫たちは妻を養わなければならない義務感から解放される。女性パワーの台頭で意識の切り替えを迫られるのは、男性、特に中高年。
男性の育児休業の取得も促され、家事などの外注化もできるようになり一人で生きていける現在、梅棹先生が予測した未来が来ている。
何度か読み返したい本。